テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
続きです💓
吉田さん目線です。
start
どうも。吉田です。
何やかんやで佐野の家におりまして。
何やかんやで何故か、壁ドンならぬソファードンされているところからです。
佐野「…」
吉田「おい。聞いてんのか?」
勇斗がゆっくりと手を離す感覚がした。
俺はなぜか、手を離して欲しくなかった。けど、この手を掴んだらキスされるんだと直感で分かった。だから、だから…
吉田「まっっっじでさ。ふざけんなよ!?お前キッショいことしてる自覚あるんか!?なあ!」
俺は、そこまで痛くもない首をさすりながら、ソファーの下を転がるようにして勇斗から体を離した。
佐野「…ゴメン」
吉田「…は!?何、ゴメンって…お前…」
待って待って。
応戦して来ないのかよ。
今のは違う。キショいとか、口をついて出てしまったけど…勇斗のそんな…悲しそうな顔見たくない。
…でも、こんなにキレてしまってからじゃもう遅い。この雰囲気の戻し方を、俺は知らない。
吉田「帰る」
勇斗が追いかけて来ても良いように、俺はゆっくりと立ち上がった。
俺のコートをかけたハンガーはいつの間にか、寒い玄関から暖かいリビングに移動してあった。勇斗が、コートが冷たくないように気遣ってくれたんだ。
左手でハンガーを取って、コートを羽織ろうとした。
佐野「そういうお前もさァ゙…」
沈黙を破る勇斗の声は、ガナリが効いていた。
怒っているようだ。
吉田「あ”!?なんだよ!?」
佐野「まるで同棲してる彼女みてーに俺の家で慣れきっちゃってるやん!彼女でもねーのに!!同棲してるんですか?って毎回聞かれるんよ!どう対応したらいいわけ!?」
吉田「今、なんの関係があんだよ!?」
まじでなんの関係もないけど、確かに人ん家でやりたい放題しすぎたか…?ちょっと反省…いや、でも…そんなの今は関係ないだろ。
佐野「うるせー!とにかくお前は座れ!帰るな!!」
吉田「なんでだよ!お前今日おかしいぞ!」
佐野「おう、おかしいんだよ。まじで。お前がひでーこと言うから」
ひでーこと言っちゃったのは、コイツがおかしくなった後なのに。
ガシッ
そう言って勇斗の大きな両手が、今度は俺の腰を掴む。俺はびっくりしてコートを床に落とした。
勇斗の顔が、俺の顔のすぐ近くに来た。
今度こそ逃げられないと思った。
だから目をギュッと閉じてみた。
…
…なにも起こらない。恐る恐る目を開ける。
佐野「OKてことでいい? 」
体勢は変わったが、ほぼさっきと同じことが起こっている。たぶん…頷けば、キスしてもらえる。
でも、俺は今、キレている設定で演じている。
何て答えたらいい…?
吉田「はッ~!?バカ!変態!やめ…ろ…」
佐野「仁人、OKてことでいいの?」
勇斗は俺の目をじっと見ながら、低めの声でもう一度聞いてきた。俺の尻切れ語尾に被せるように。
いつもこんなに目が合うことはない。呑気なもので、このキレイな目に吸い込まれそう、などと考えてしまう。
吉田「…」
佐野「何、その上目遣い……ヤバい、キレそう。」
吉田「…は?お前、やっぱりふざけて…」
佐野「仁人が悪いからね 」
吉田「ウ…ワッ!」
ドサッ
俺はソファーに押し倒された。
こんな怪力にかなうはずがない。
勇斗は何故か俺のズボンに手を掛けてる。パンツも脱がそうとしている。
吉田「ちょっ…ちょ、ちょ、お前ッなッにして……んぁ…!?」
俺が抵抗したから、勇斗は仕方なくパンツの上から俺のモノをなぞり出した。
吉田「や…めて」
佐野「さっきまで威勢よかったのにどしたん?」
吉田「そ…こ…あぅぁ…」
佐野「なんで勃ってんのwてかさ、キスしようとしたとき勃ってくの見えてたんだけどwww」
吉田「ちがっ…」
…嘘だろ。勃起してた…?
自分で気付いてなかった。
けど、勃ってることに気付いてしまった今、心の底からムカつくコイツがそれを触ってる今、ムカつくけど謝りたいって気持ちがちょっとだけある今、いろんな感情がごっちゃになって…もう後戻りできなくなっていた。
佐野「泣きそうじゃんw直接触って欲しい?」
吉田「ヤダ…勇斗…」
佐野「えー?ヤダじゃないでしょ?」
吉田「ヤダ。先にキスが良かったの。」
もう、自分のほうがキショいってこと頭の片隅にあったけど、本心が出てしまった。と言うか。出てしまってから、これが本心だって気付いた。
end
続きます