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報われない…2
3日目 お墓
春千夜「…真兄元気?今まで来れなくてごめんね。そっちではエマ達と仲良くやってる?……あのさ、俺、心臓移植のドナーやるんだ」
真一郎幽「どういう事だ春千夜!」
春千夜「大切な人の為に命を差し出すんだ…後2日で俺はそっちに行くよ…まぁ…俺は天国には行けないけど…」
真一郎幽「…待ってるぞ!」
春千夜「…うん」
春千夜「千咒、元気にしてるか?…今まで何もしてあげられなくてごめんな…」
千咒幽「そんな事ない!」
春千夜「あのな、俺2日後に死ぬんだ、心臓移植のドナーになって」
千咒幽「ドナー…?」
春千夜「うん…大切な人の為なら嫌われても、できる事があるならやってやろうと思ってさ…」
千咒幽「…自分は春兄がしたいなら否定はしないよ」
春千夜「ありがとな…」
千咒幽「こっち(死後の世界)で待ってるから!」
春千夜「おう」
春千夜「おい場地、元気か?あれからもう12年もたつのか……ごめんなあん時助けられなくて…」
場地幽「春千夜らしくねぇぞ!」
春千夜「そうかよ、俺さ、もうすぐで死ぬんだ…」
場地幽「なんでだよ」
春千夜「心臓移植することになったんだ、俺はドナーになったから、2日後にはそっちに行く」
場地幽「待ってるぞ!」
春千夜「分かってる」
春千夜「…イザナ、久しぶり、元気にしてる?」
イザナ幽「元気だぜ」
春千夜「あのさ、俺、2日後に死ぬんだ」
イザナ幽「は?」
春千夜「心臓移植のドナーになったんだ」
イザナ幽「誰の?」
春千夜「竜胆のだよ、元々竜胆以外には嫌われてたから、これは俺以外誰も知らないんだ」
イザナ幽「竜胆の…ね」
春千夜「でも…竜胆にも嫌われちゃった…」
イザナ幽「…怖くねぇの?」
春千夜「…怖いに決まってる!ポロポロ…もっと皆と一緒に生きたかったよ!ポロポロ」
イザナ幽「…お前はそれでいいのか」
春千夜「別に…俺が死んでも…俺を嫌ってるんだからなんとも思わないだろうし」
イザナ幽「…そうか…待ってる、お前が天国に来れなくても、俺は一緒に地獄にでも行ってやるからな」
春千夜「ありがとう…イザナポロポロ…」