朝7時、自室のベットから目覚め重い足取りで洗面所へと向かう。
もう4月の下旬だというのに家にいてもまだ少し肌寒い。
洗面所で歯磨きや顔を洗うのを済ませたら、リビングへと移動する。
トースターで焼いた食パンを食べ、麦茶を飲み干したら制服へと着替える。
一人暮らしの静まり返った寂しい部屋に「いってきます」と声に出し、俺は学校へと向かった。
これが俺、三咲紅矢高校2年生の学校がある朝のルーティンだ。
学校に着くと自分のクラスである2年5組の教室へと向かう。
階段を登り、3階に着いたら廊下で同じクラスの生徒が2、3人で会話をしていたが挨拶はせず、1番奥にある2年5組の教室へと向かった。
教室に入る前に深く深呼吸をしてからガラッと教室の後ろ側のドアを開け、窓側の1番後ろの自分の席へと座った。
(もう帰りたい)
そんなことを考えながら今日も憂鬱な学校生活が始まる。
俺の通う舞平川高校は高校2年生になるとクラス替えが行われる。
クラスの雰囲気は最初は会話が少ない傾向にあったが、4月の下旬に差し掛かった今では、皆んな生活に慣れ、教室中で楽しく談笑をしている。
俺はクラスメイトの楽しそうに談笑しているのを羨ましく思いつつも1人自分の席でスマートフォンを取り出し戦闘もののゲームをすることにした。
俺は今究極のぼっちである。
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