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勉強も出来ない。運動も出来ない。
何の取り柄もない私、
花苑 美音(はなぞの みね)は
《人生》を掛けた人狼ゲームに参加します。
20xx年 2月8日
私は生まれた。
小学校低学年ぐらいまでは《女の子》として
育てられた。
でも、中2の頃に警察により保護された。
どうやら私の両親として育ててくれていた人達は誘拐犯だったらしい。
私が生まれる何年か前の同じ日にちに、
娘を亡くしたらしい。
何やら自分と似ていた子だったとか。
でも、本当の両親は唖然としていた。
それから告げられた事。
私は《男の子》だったらしい。
本名は旭糸 大輝《あさいと だいき》
でも、本名に慣れなくて本当の性別を教えられた私は全部が嫌になった。
《男の子なんだよ?》
嫌だ…。
今まで《女の子として生きてきたのに…!》
《何で私なの?僕でしょ?》
違うよ…私は…ッ!
…性別って…何?
男の子だったら男の子みたいじゃないと
駄目なの?
誘拐犯だって…今まで私を育ててくれた人達
なのに…。
大事な…大事な家族だったのに…!
そんな事を思いながら必死で逃げていると、
後ろから声が聞こえた。
《人生掛けた人狼ゲームに参加しないか?》
《もちろん勝者には…願いを1つ叶えてやろう》
私が応える間もなく、意識が急になくなった。