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鷹槻れん

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鷹槻れん

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#年の差
水無月 京
84
#大人の恋
月詠 涼
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「嘘が下手だな。そこは突っ込むところだ。なにも知らないなら、疑問しか湧かないところだぞ」
してやったりという表情で深山さんが笑った。
逆に私は敗北感で首を垂れる。困ったな。嘘をつくのは案外難しい。
畳みかけるように深山さんは私にとどめを刺した。
「自分でもわかってるんだろ? 君と遠田社長が、他人と言うには似すぎているってこと」
私は、観念して口を開いた。
「……本当に知りません。ただ、……疑ってはいます。私の父が、社長なのではないかと」
でも私も確信はない。
輪郭以外の顔のパーツが私とよく似た社長。母の通帳に、定期的に振り込まれていた『トオタ マモル』からの振り込み。それは、私が生まれて数年経ってから、母が死ぬまでずっと続けられていた。
逆に言うと私が持っている情報はそれだけだ。それが、彼を父親だと決定づけるものであるかは分からない。
深山さんはようやく満足そうに頷いた。
「よろしい。今度は本当のようだな」
セキュリティ対策を専門とする人はこんな尋問官みたいな言い方をするものなのかしら。鋭い観察眼はいいけれど、責め立てられるこちらとしては、まるで犯人扱いされてるみたいで落ち着かない。
途中お茶を入れに女将さんがやってくる。あまり進んでいない私たちの食事を見て、眉を顰め、唇を尖らせた。
「貴誠。うちのお料理はおいしく食べてほしいのよ。難しい話をなさるなら他所でしてくださる?」
「ああ悪い悪い。ほら、早く食えよ。女将にこんな顔されちゃ、今後この店を使いにくいからな」
「はあ」
コメント
1件
**リオン** 深山さんの観察眼が鋭くてゾクゾクしました。「嘘が下手だな」の切り返し、まさに尋問官って感じで。主人公がついに「父が社長では」と口にしたところ、伏線がじわじわ回収されていく手応えがあって好きです。「トオタマモル」からの振り込み、これだけじゃ確信できないもどかしさもリアル。女将さんの「他所でしてくださる?」で一気に和んだのも良かったな。読み応えある回でした!