もう外は夜で、星が綺麗に輝いていた。
「 …久しぶりに行こうかな。 」
私は不意にコンスュルテ公園の名が浮かんだ。
そこに行けば何か。
何か解決するような気がした。
紫ノ秋から歩いて二十五分のところにある公園。
公園についてベンチに向かおうとすると驚くことが起きた。
「 梶本ヒズ…? 」
梶本ヒズ本人が目の前に居た。
「 え、なに!?今呼ばれた!?タバコ吸ってんのバレた!? 」
騒いでいる梶本ヒズを眺めていると此方の目線がバレてしまった。
「 あ…すみません… 」
「 あ、い、いえいえ…お見苦しい姿を… 」
「 あの…梶本ヒズさん…ですよね…? 」
「 あ、はい… 」
…ヒズミちゃん…私の事。忘れちゃったかな。
私はずっと。ずっと覚えてるよ。
私の能力があるから忘れないんじゃない。
もし私がこの力を失ってもずっと。ずっと覚えてる。
「 私…梶本ヒズさんのファンで… 」
「 あ、そうなんですか…?!まじかぁ~うれしいなぁ~ 」
「 …また梶本ヒズさんの作品が見れる日を楽しみにしています。 」
私は涙で目の前がぼんやりしていた。
なにを思ったのかな…私はそこから立ち去ってしまった。
コメント
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最高だぁ、、、。コメント遅くなりました。更新ありがとうございます! 思いの外、筆花先生に会えて嬉しいです。次も楽しみにしてます!