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「 …私、どうしちゃったんだろう。 」
大好きなヒズミちゃんが亡くなった訳じゃ無い。
ちゃんと生きてる。
だけど…私の知ってるヒズミちゃんはもう記憶でしか生きていない。
私は夜の空から目を背けて革靴のさきっぽをなんとなく眺めた。
「 良いではないか。貴殿は記憶として『ヒズミちゃん』とずっと一緒なのだから。 」
聞いたことない声がした。
その声の主は背が高くて不思議な男だった。
でもなんでヒズミちゃんのことを…?
私の今思っていたことを…?
「 あぁ、そんなに驚かないでくれ。私はちょっとした占い師でね。未来がわかると巷ではちょっと評判になっているのだよ 」
「 そうですか…では、私は失礼して… 」
「 あと、最後に一つ。思い込みは貴殿の命ものみ込んでしまう。恐ろしいものなのですよ。 」
「 そうですか…忠告感謝します。 」
そして私は足早に家に帰った。
翌日、市松ちゃんから連絡が来た。
梶本ヒズのプロジェクトに参加するそうだ。
そうだよね。
私が止めるのは違うし、市松ちゃんは私じゃない。
思想を押し付けるのも違うよね。