コンタミ視点
10分ちょっと程して、部屋に2人が帰ってきたのだが、思わず呆れてしまった。
ら 「 た、ただいま〜… 」
ぺ 「 シュークリームまだある? 」
らっだぁは何故かヘルメットを被り、手を袖にしまっている。
ぺいんとは、片腕を包帯でぐるぐる巻きにしており、まるで厨二病のようだ。
き 「 お前ら何してんだ…? 」
ぺ 「 ちょっと包帯巻きたい気分で… 」
ら 「 なんかあったら危ないし被っとこっかなーって… 」
コ 「 はぁ… 」
なんでこんなに嘘が下手なんだこいつらは…
コ 「 まずはぺいんとから包帯を外してもらおうか。 」
ぺいんとの腕を掴み包帯を破り捨てる。
ぺ 「 い゙だっっ… 」
コ 「 噛み傷…? 」
一瞬だが見えたそれは痛々しい噛み傷だった。何に噛まれたんだ…?
ぺ 「 らっだぁごめん…((ボソッ」
コ 「 次はらっだぁだよ?何をそんなに隠す必要があるの? 」
ら 「 言えない…やめて… 」
少し脅えているのか、震える声で答える。
き 「 …ヘルメットとれや。 」
先程の態度でイラついてるきょーさんが無理やりヘルメットを外そうとする。
ら 「 やめてっッッツ!! 」
叫び声をあげ手できょーさんを薙ぎ払う。咄嗟にガードした腕には新たに切り傷が増えている。
ら 「 あ…ごめんなさいっ…ッッ 」
声を震わせながら言った彼の指先からは鋭い爪が伸びていた。
ら 「 きょーさ、そんな、つもりじゃ、…っ 」
泣きながら弁明する彼の背後からヘルメットを能力を使い取る。
ら 「 あ… 」
四天王全員が驚愕した。
何故なら、彼の額からは短いながらも角が生えており、少し開かれた口からは鋭い牙が生えていた。
先程まではなかったはずのタトゥーのような、不気味な無数の腕の痕があり、何よりも彼の綺麗な澄んだ蒼い瞳がぺいんとと同じ黄色に変わっていたのだ。
ぐ 「 あちゃー… 」
き 「 お前、それ… 」
レ 「 らっだぁ…? 」
み 「 …… 」
ら 「 嫌、ごめんなさい、見ないで……ッッツ! 」
泣きながら顔を手で覆い、その場に崩れ落ちてしまう。
ぺ 「 らっだぁ、落ち着いて!大丈夫だから! 」
ら 「 あ、あ゙ぁぁぁぁぁあッッッッツ!!! 」
声を上げて泣く彼をぺいんとが必死に宥める。
コ 「 ゆっくりでいいから、落ち着いて…? 」
ら 「 コンちゃ、みな゙いでっ… 」
コ 「 なんで嫌なの? 」
ら 「 だって、こんな化け物みたいな姿じゃ、嫌われちゃ、……ッッツ 」
み 「 ベツニラダオクンハラダオクンデショ? 」
ら 「 え…? 」
み 「 ドンナスガタデモショセンラダオクンダシコワクモナイヨ」
ら 「 みどり…っ 」
普段は抱きつきに行ってる側のみどりがらっだぁに抱きつかれ、困惑している。が、直ぐにらっだぁの頭を撫でてあげている。
ぐ 「 他の四天王の皆さんはらっだぁを迫害したりしませんよね? 」
コ 「 する訳ないね〜 」
レ 「 別に問題なくない? 」
き 「 逃がさんぞ 」
ぐ 「 って事だし、落ち着け、な? 」
ら 「 うん… 」
コ 「 さて、説明して貰おうか…? 」
らっだぁ視点
ら 「 ……だからきょーさんに酷いこと言っちゃって… 」
き 「 まぁ全然気にしてないけどよ… 」
レ 「 え、結構気にしてなかった? 」
き 「 黙れ 」
ら 「 今まで隠しててごめんなさい… 」
コ 「 これからはお腹空いたら言ってね?俺達ので良ければ血あげるから。 」
呪いの事で怒られたり、嫌われたりするかと思いきや、受け入れてくれ、むしろ助けようとしてくれる。
ら 「 皆、ありがと……グスッッ 」
み 「 アーア、マタナカセター 」
コ 「 え、今の俺のせい? 」
受け入れてもらえるって、こんなにも嬉しいことなんだ…。
レ 「 どうせ殺す相手なんだし、依頼の時に殺す相手食べちゃえば? 」
ら 「 でも、そしたら本当に化け物になったみたいで… 」
いや、でも自分の我儘のせいで今回のようなことを起こす訳には行かない。
ら 「 いや、次からそうするよ 」
受け入れてくれた皆の為ならなんだって苦じゃない。
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