テラーノベル
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「風子さんが秋山さんとやり直すことが出来たのは、夫婦間の問題が子どもに直接大きな悪影響を与えるものでなかったからということもあるかも……もちろん風子さんが辛い思いをしていたことは、今日わかったし、それ以上ご夫婦間の詳しいことはわからないけど……うちは、夫の言動が亜優に向くことがあった…それは見ていてつらかった……自分は我慢できることも、子どもにさせる我慢ではないと……」
「そうよね……千愛に我慢を強いるような言動があったわけじゃないのは確か。子どもが辛いとママは辛いわよね。あとは……うちは暴力的なことはなかったからね」
「そういう違いが、やり直せた風子さんと私の違いですね…」
そういうことだ。
私は離婚を選ばなかった…そして、やり直すことが出来ている。
「子どもが元気なのが一番よね」
「はい。風子さん、いつでも遊びに来てくださいね。千愛ちゃんと、秋山さんも一緒に。美味しいたこ焼き屋さんとか案内します!」
私と直美さんは、お互いの連絡先を交換して別れた。
その夜、千愛がお風呂に入っている間に、中西家が近く売りに出されることと、その経緯を夫に話した。
「驚いたな…そんな人に見えなかった」
「そうよね」
「中西さんも会社近くのアパートに引っ越ししているなら、ここに人気がなかったわけだ」
直美さんも代理人を通じて知ったらしいけど、旦那さんはすでにここを出ているらしい。
「遊びに来て、って言ってもらって嬉しかったわ。それだけ元気があるっていうのもホッとしたし」
「千愛が新幹線に乗ったのは、覚えていないくらい小さい時だったよな。春休みにでも行く?」
「それもいいわね」
全く異なる苦悩を抱えていた私と直美さん。
それぞれの選んだ道もまた異なったけれど、互いを羨むココロは消え去り、心は近づいて時折連絡を取るようになった。
これが、私たちのリアルな色。
【完結】
コメント
2件
完結おめでとうございます𓏸𓈒🥂 風子さんも直美さんも違う結果だけど、2人に共通しているのは明るい未来を自分の手で力で引き寄せたということ。そして自分達の色を見つけた。 羨む気持ちは誰しも持っている感情だけど…自分と比べるものではないと、色んな角度から考えさせられる作品でした! 読み返した時、今気づかなかった何かを感じることができると感じてます。 そして自分の色を大事に受け入れたい。それが私だから☺️
完結おめでとうございます👏👏👏 ふ〜動悸が収まりました😅 上を見たらキリがないし…内情を知らなければ他人が羨ましいと、、、 すごく考えさせられた作品でした💦 ウチは何色!?💦💦💦