(潤旬)
アニメで言うと2期あたりの設定です
 
 
 
 
 
 
 
 記憶
覚えている中で1番最初の記憶は
家族4人で近くの公園に行ったこと
あの頃は何も知らなかった
良くも悪くも
経済も、ゲートも、学校とかの人間関係も …
この広い広い世界で実の父親に恋をするという可能性があることも
 
 
 無邪気に、普通に、父親という人物と認識していたのに…
 なぜそうなったのか、いつからそうなったのかは
覚えていない
いつの間にか、本当にふと、『好きだ』と
家族としてではなく恋愛対象として好きと思ってしまった
理由も、経緯も分からない
ただ好きという事実があるだけで、家族が好きという事実だけでこんなにも苦しくなるものなのか…
当たり前だ、 なんで父さんなんだ。
絶対 叶わないのに…
同性で、血が繋がってて、どこにいるかも分からなくて…
…この際は同性は省いてしまおう
血が繋がっている時点でアウトなのだから
それでも、まだ諦められない自分が居て…
 今でも時々無邪気にみんなで遊ぶ夢を見るけれど
恋なんて知らずに遊んでいるけれど
夢から覚めた瞬間思い出す 恋心 に反吐が出そうだ 我ながら馬鹿らしい
昔よく頭を撫でてくれた手、微笑んでいた口元、憧れていた背中に…こうも不純な思いを乗せられるなんて
 どうにもできない、なにもできない
 どうしようもなく虚しくて、けれど愛おしくて、そして諦めたくなくて…
 でもそれ以前に家族なのだ
 この気持ちは秘めておくべきであり、考えてはいけない
 それなのにどうして、俺の脳裏にずっと父さんの顔が浮かんでくるんだ…
 本人の居場所すら分からない…この状況で
俺は…どうしたらいい?







