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“あー、あー、…聞こえとる?”
それは壊れた録音機から聞こえる戦友の声
「はなしちゃーんと聞いとけよォ〜!」
先程とは違う元気な声。
「なッ、…ちょ、お前うるさいわw馬鹿か」
貶しながらも楽しそうにしていた
「ばーか!馬鹿って言ったやつが馬鹿なんや」
ずっと好きだった会話。
「たしかに、…ってちゃうくて!!」
俺も居れて欲しかった
「けい算も出来ひんのかw話のww」
とっても好きな声。
「にんじゃやから俺は!!」
突然訳分からん事言うとこも
「いみ分からんわww」
全部一緒で
「るーるに書いとらんもん!! 」
それでいて悔しかった
『あ”ーくっそ、…シッマ行くで。』
録音機を握りしめて、俺は隣で聞いていたシッマに大きな声で言う。
「行くってどこにや 」
それとは対照的に冷静な声で返される。
『探しに行くんやッ!!あの馬鹿どもを!!』
…探さなければ…あのバカ共を。
8月1日、彼奴らは逃げ出した。
俺らに何とも言わずに…、…、俺らは必死に探したがグルッペンからの命令により探すことを禁止された。
8月15日…俺らはこの録音機を見つけた。
…、録音機を手がかりに…真夏の鬼ごっこの始まりや。
…これは、アイツらが何処にいるのか…そしてアイツらが逃げ出した訳を探す為に俺とシッマが死ぬ気で探し出す話や。
8月15日、公開決定。
映画”真夏が盗んだ後輩達”