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新連載です
「ねぇ涼ちゃん。」
「んっ?」
「僕たちってどんな関係?」
怖くなったんだ。キミが好きで。
「んぅ……どう言ったらいいんだろう。難しいね、関係かぁ。……もう家族みたいな感じ?」
「……家族かぁ。」
家族だってさ。もっと甘い関係になりたい。
「でも……。メンバーとして。じゃなくて、人間として、元貴のこと愛してるよ。」
「……//なにそれ……。」
愛してるって。期待していいの?
僕は涼ちゃんから出た愛してるという言葉にドキッとした。
「愛してるかぁ。うれしいな。」
「まぁね。家族に愛してるっていうの中々できないしね、いい機会だよ笑」
僕は君に一目惚れだったんだ。
バントに誘ったのは口実が欲しかっただけ。
近くにいたかったんだ。
「いきなりこういう話するのって元貴らしいね」
「……。だってさこれでただのメンバーって言われたら僕、多分泣くよ。笑」
「んふっ……泣かれちゃ困るなぁっ笑」
頭に温もりを感じる。
こういうとこだよ。勘違いしてしまいそう。
「ただいまぁ!ジュース買ってきたよんっ」
「若井っ!ありがとっ!」
「……。ありがと……」
若井は昔から話を聞いてくれた。
大切な親友。いや、親友以上だ。
だから僕が涼ちゃんのこと好きなのは知っている
「って……お酒じゃん。」
「いいじゃん……たまには飲みたいじゃん?」
「まぁいっか元貴の家だし……笑」
「ちょっと…僕の家では何してもいいってこと?」
「だは〜っ笑」
「その笑い方……wどうにかならないw」
「どうにもならないんだよねぇ。」
きっと、この関係の一線を超えたら崩れちゃう。
だからこのままでいいんだ。
僕の思いが届かなくても。
君が幸せだったらそれでいいんだ。