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大して大きい声な訳じゃないのに雰囲気が怒っているから怖い
どうしよう
このままじゃ上に連れて行かれる
いつもなら僕が閉じ込められてる部屋にご飯を持ってくるのに
なんで今日は連れてくの?
誰がいるのか分からない
本当にご飯を食べる為に上に行くの?
何をされるの?
『歩けない?』
ずっと佇んだままの僕にそう問いかける
僕より背がだいぶ高いから覗き込む様に
『歩けないならおぶってあげようか?』
「…行きたくない」
『そうなんだ。俺は一緒に食べたいのに』
『まぁでも嫌って言っても連れてくけどね』
少し笑ってる
急に膝と背中に手を当てられて持ち上げられた
「や、やめて!」
『だからそんな怖がらないでって、ただ上に行くだけ』
信用する訳ない
『こんな暗い所よりも明るくて暖かい所が良いでしょ?』
「うそ、だ」
『そんなに疑わないでよ。成る可く良い所で不自由無く過ごしてもらいたいだけだから』
『慣れてもらわないと』
人を誘拐している時点で誰も貴方の言う事を信じる訳無い
その時首に痛みがはしった
「っ!!」
意識が遠のく
目を閉じる前に見えた貴方の微笑み