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ライブ会場の舞台袖。 観客のざわめきが、壁越しに伝わってくる。 スポットライトの準備が整い、スタッフが慌ただしく動いている。
俺は、マイクを手にしながら隣に立つ大好きなその人を見つめた。彼は、いつものように明るく笑っている。 けど俺は、その笑顔の奥にどこか懐かしいものを感じていた。
💚「佐久間」
🩷「ん?どったの阿部ちゃん」
にこにこと笑う愛しい彼の顔を見つめたら、気持ちが溢れてくる。今、君に伝えたい。そう思った。
💚「大好きだよ」
佐久間は、目を丸くして俺を見た。
🩷「え?なによ急に笑」
俺は、少し照れくさそうに笑った。
💚「なんか…言いたくなって。今、ここで」
佐久間は、しばらく俺の顔を見つめていた。 そして、にゃはっと笑って答えた。
🩷「ふふっ。ねえ、阿部ちゃん?」
💚「なに?」
俺の手を握ると、俺の目を見つめながら言った。
🩷「俺も大好きだよっ!」
ふたりは、マイクを握り直し、ステージへと向かう。 その背中には、前世の記憶はない。 けれど、心の奥底で、確かに知っていた。
この世界で、ふたりは「Snow Man」として生きている。 歌で、ダンスで、言葉で―― 誰かの心に、希望を届ける存在として。
ステージの幕が上がる。 光がふたりを包み、音楽が流れる。
そして、ふたりは笑顔で手を取り合い、未来へと踏み出した。
追憶のマッチング
END