氷月を迎えに氷月の大学へ行く。これが僕の最近のルーティンだ。氷月は車を持っていないので車を持っている僕が迎えに行っている。僕が迎えに行くよ。と氷月に提案した時氷月は断ってたが、電車賃が浮くという理由で氷月を説得した。僕が迎えに行きたいだけだけど。
「氷月ー!」
「迎えありがとうございます。寒かったでしょう」
「大丈夫だよ」
僕が車の外で待っていたから心配してくれたのだろう。彼なりの優しさだろうか。
「また飲み会に連れて行かれそうになりましたよ」
「あは、氷月は人気者なんだね」
「それをいうなら羽京くんこそ人気者でしょう」
「そんなんじゃないよ」
コンコン
「ん?」
突然車の窓が誰かにたたかれた
「桜くん?!」
氷月は桜という名前の女性を呼んで窓を開けた。
「車に入ってくの見えたから追いかけてきちゃった!ごめん!ノート写させて!」
「またですか?さっき寝てましたよね。」
「『寝てたから』ノート見して?」
「はあ」
氷月はため息を吐きながらもノートをあさっていた。この人とはどういう関係なんだろう?
「こんにちは」
「、こんにちは」
「氷月の友達ですか?」
「こい、、友達です」
「えー。仲良くなりたいですー」
「あはは、、」
この人は氷月に気があるのか?どういうつもりで僕と仲良くなりたいんだ?
「私よく講義中に寝ちゃうんですよー。その時に氷月よくノート見せてくれて、氷月だけが見せてくれてー。もう氷月愛してる!」
「は、、」
「もう、何言ってるんですか?早く写してくださいね」
「はーい。明日返しまーす!」
「はあ」
「氷月?」
「、、はい」
「愛してる?」
「すみません。彼女人たらしで、すぐそういうこと言うんですよ」
何で氷月が彼女のこと理解してるみたいな感じなの?
「へー。氷月は桜ちゃんのこといっぱい知ってるんだー」
「いや、違います。羽京くんだけですよ。僕が知ってるのは」
「ふーん」
「本当です」
「なんかなー、、絶対あの子氷月に気あるよ!」
「いや、あの人恋人いますよ」
「へ?」
「桜くんには恋人がいます。彼の誕生日に何をしたらいいか相談を受けていたので、よく話すようになったんです」
「えー!あれで!?」
「あれでです」
「へー、、、本当に人たらしなんだね、、」
「羽京くんも大概ですよ」
「そんなことない!」
「妬いてる羽京くん可愛かったですねー」
「やめてよ」
「はいはい」
「氷月が悪いんだぞ」
「すみません。私が好きなのは羽京くんだけですよ」
「、、ふふ」
氷月は僕の機嫌を取るのが上手い
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!