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サスキアの実家は、この街の近くの森の奥にある小さなログハウスだ。
森の中には他に家や店はなく不便そうだが、サスキアの両親が本業にしていた薬草や魔物の研究には快適だったそうだ。
父さんとサスキアの両親は、入学から卒業までSSクラスで一緒だったとかで気の置けない関係だったらしい。
その縁で、八年前に二人が優秀な魔術師兵として戦場に行く際にサスキアを預かったそうだ。
「今日は実家で用事だったんだろ?」
「はい。父の誕生日だったので、いい加減荷物を片付けようと思いまして」
「十六歳になるまで、単独でここに来るのは許されてなかったもんな」
「森に慣れてる私なら一人でも平気なんですけどね。ルリク様のお父様は心配性ですね」
「片付けは終わったのか?」
「はい。セネリス魔術学院を卒業する頃には、荷物を捨てたり売ったりして家も取り************************
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