杏「はー、補修疲れたなぁ…!」
杏「ん?あの子、補修終わったのにまだ教室にいる」
(教室にいる少女がリスカをしている)
杏「!?」
ガッ
杏「ちょっ…ちょっとなにしてるの、!?」
瑞希「もう……ボクは…いなくてもいいんだ………」
杏「そ、そんなことないよ、!!」
杏「君を必要としてくれる人がかならずどこかに、!」
ふと机の文字に目が行く
「なんで学校きてるの?」
「早く死んでほしい」
「男のくせにそんな格好するな気持ち悪い」
杏(そっか…この子は性別で悩んでるんだ…)
杏(だったら、今私にできることは…)
杏「はい、このリボンあげる!」
杏「代わりに、そのネクタイと交換!」
瑞希「ぇ……?」
瑞希「で、でも…」
杏「早く!」
杏「うん、やっぱりリボン似合ってるね!かわいいよ!」
瑞希「か、かわいい…?えへへ、嬉しいな」
瑞希「あ、その…ボクの性別の…こと…誰にも言わないでほしいんだ…」
杏「わかった、誰にも言わない!!」
杏「ねぇ、生きてると辛いこともたくさんあるかもだけど、それを追い越すくらいに楽しいことがあるかもしれない…!だから、少しだけでも生きてみたらいいじゃん!」
杏「じゃーね、!また学校で会えたら話そう!」
瑞希「うん…!ありがとう…」
瑞希「あ、まって!!その、名前を!」
杏「杏!白石杏!覚えといてね!」
この日からボクは変わった
そう、一人の明るい少女白石杏のおかげで
モブ「おい暁山ーwお前って男なんだろw?」
瑞希「えー変ですかー?可愛くていいじゃないですかー!」
そう、ボクはあの日、杏に救われた心を持ったまま楽しく毎日をすごす