素敵な人に出会いました。
僕にはもったいない天真爛漫で目がまん丸な童顔巨乳(←これポイント笑)の可愛い人です。
高校時代僕は初めて携帯電話を持った。
ネットの世界に触れて芸能人気取りにカッコつけて配信してみたり、クラスの人と仲良くしたくてSNSを頑張ってみたり。
今思えば時代にあった新しい青春?なんだと思う。
クラスに友達は居たけれど昔から『変な人』なんて言われることが多かった。人間付き合いは嘘や空気を読むなんて事が当たり前にあって正直に話す事が必ずしも良い事では無かったり正しい事をぶつける事が良い事では無いって事をまだ知らなかった。
女子にも男子にも同じ様に下ネタを話したり、『この問題解る人!』なんて言う先生のありきたりな質問に堂々と手を挙げて間違ってみたり目立ちたがり屋で迷惑な奴だった。
そんな僕は急に持ち始めた携帯電話にのめり込んだ。パズルを並べて敵を倒すゲームや『ストライクショット』なんて大声を出しながら友達と遊んだりした。
でも、1番ハマっていたのはネット配信から集まった人達とグループで通話をする事だった。
お気づきの方もいるだろうが、当時の僕はかなりモテない変で迷惑な人だったのでネットの世界に溶け込んだのだ。
思春期真っ盛りの僕にはとても居心地が良かった。年上の人と話せたり顔が見えない分正直な言葉もぶつけたり少しの下ネタを話したりしても許してくれたり受け入れてくれる人がとても多かった。
リアルの世界は息苦しくネットの世界はより自分らしく生きられた気がしていたんだ。
そんなある日、彼女に出会った。
グループ通話でネットの友達(以後ネッ友)の友達で声がとても可愛く、明るくて面白い素敵な人だった。
歳は高校2年生の僕より5つも上だった。
男性諸君は特に分かっていただけると思うが、今一度考えていただきたい。
思春期男子がかわいいお姉さんに
出会った時の破壊力を
当時何度も妄想した童貞は処女の彼女と幸せに捨てるんだ!!!なんて妄想は一瞬で消え去り通話越しのお姉さんに夢中になったんだ。
女性経験の無い変で迷惑なモテない男は考えた
『どうすれば彼女に振り向いてもらえるだろうか、と』
いや、僕にそんなアピールポイントあるか?昔から変と言われ続けた僕に。
そうだ。それなら年下らしく年齢的な可愛さをアピールしよう。
彼女は言った。『僕さんていくつなん?声的に多分年上ですよね??』
そう僕は低く少しハスキーな声だった。
頭の中で考えた僕の計画は一瞬にして終わりを迎えたのだ。
僕『僕まだ高校生ですね。なので年下かな』
彼女『え、嘘やろ?絶対おっさんだ!!信じられん!』
本当に信じて貰えず、確かに今まで話した人には年齢も伝えて居なかったが、そんなにも老けて聞こえるのかと僕はすこし心を痛めた。
ここからはひたすら信じてもらう為そして親密になる為僕なりに彼女を誘いゲーム等を一緒にした。昔から得意ではなかったが、ひたすらやり込んでみたり、寝る間も惜しんでレベルを上げたり攻略サイトをチェックしたり、エイムを磨いたりネッ友の中で少しでも目立てるようにと。
僕にとってゲームは彼女と僕を繋いでくれる唯一のツールだった。
それから数ヶ月が過ぎようやく二人きりで話しをしながらゲームをする関係になっていった。今思い出しても素敵な毎日でリアルとネットを行き来する生活だった。リアルで生きる為にネットで元気を貰っていた。
二人で話す日々が続くうちに僕はどうしても彼女の顔が見たくなってしまった。想像を膨らませ話も聞いていた年上のお姉さんの顔を
聞いていると年下なのではないかと思ってしまうようなくらい高く明るい声の彼女の顔を
ネットでは個人情報を出す事は危険な事であり誰もが避ける事だった。だが、分かっていても例え危険に犯されたとしても見たかった。今の僕達ならば信頼は出来ておりきっと見せてくれると謎の自信が僕の背中を押した。
僕『もし良かったら、顔みたいです』
彼女『可愛いけん好きになるかもしれんよ?』
あ、もう好きです。ええ、そりゃあ見なくても勝手に可愛い顔が頭の中では出来上がってますからそりゃあもうかなり好きになってますよと心で叫んでいた。僕は自分の写真を送り彼女からの写真を待った。
彼女『え、本当に高校生なん?わか、声より全然可愛い顔しよる』
聞きなれた可愛い声の博多弁にダメージ判定があるなんて思いませんでした。そんなものどこの攻略サイトにも載ってません。あるなら知りたいくらいだ。
ネット初心者の僕にはすっかり信頼があると思ってましたが実際には全く信じて貰っていませんでした。だからこそ写真が何よりも効果がありました。それからは急接近でした。
夜に電話だけでグループの他の人の話をしたりお互いの地元の有名な物やリアルで生活の話
僕の知りたかった事がそこにはありました。するとどうやら彼女は福岡に住んでおり兄弟が居ること彼氏はいない事を知った。僕らはかなり遠い距離に住んでいたそれも飛行機を使う距離に
それからは好意はあれど深く入り込まないよう自制し諦めようとしていた。かなり今更だが僕はネットでの恋愛は否定派だった。
会いもしない人、通話だけする人を恋人として存在を認めて良いのだろうか?又世間的に認められるものなのだろうかとやけに人の目を気にした価値観を持っていた。
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