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それは、太宰がポートマフィアを裏切る直前の事。
俺は、太宰に2年間の想いを伝えた。
「太宰、手前のことが好きだ」
「中也…」
「振っても良い、煽ってもいい。それでも、好きだ。」
とある弱小組織を潰した直後だった。武器を裏で流通させていたよくある組織だ。危なげなく任務は終わった。
俺はこの後長期の任務が入っていたが、イヤな予感がした。今伝えなければ伝える時はもう来ないと。それは太宰の何かを決心したような顔を見たからかも知れない。
「…太宰?」
「私も、中也のことが好きだよ」
「じゃあ…!」
「いつ死ぬか分からない私でもいいなら宜しくね」
結果として、振られる事は無かった。俺達はめでたく付き合う事となった…が、
果たして、嫌な予感は当たってしまった。
俺の長期任務の間に太宰は消えた。
ポートマフィアの裏切り者になると云う事の恐ろしさは太宰は誰よりも知っている。太宰手ずから裏切り者を何人も抹殺してきたのだから。
それでも、太宰はポートマフィアを裏切った。
そうして過ぎた4年間。再開した太宰はポートマフィアと敵対している武装探偵社に所属していて、今の俺と太宰の関係は続いているのか自然消滅しているのかハッキリとしていない。
俺は今でも太宰を想っている。お前はどうなんだよ?
太宰──?