グロ表現、
嘔吐表現注意。
┈青視点┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
夜風にあたる。
静まり返った街を月の光が照らす。
建物の屋上で首に掛かった桃色のペンダントを眺める。
このペンダントには自分の魔力が宿っている。
甲高い声が街中に響く。
なにかに怯えるような声。
「…はぁ。」
めんどくさいな…。なんて考えながら立ち上がる
僕達にしか倒せない。
僕達が行かなければいけない。
分かっている。
屋上から身を投げ出し、風を全身で受ける。
空中で光が体を包み、光が消えた時にはアイドルのようなキラキラした姿に変身している。
声が聞こえた方へ向かう。
向かっている途中に相棒である彼に電話をかける。
でも何故か拒否されてしまう。
不思議に思いながらも今は戦いが優先。
一人で勝てるかな…。と不安になる。
が、流石に頼りっきりもダメだよな…。と理解はしている。
「あ”ぁッ!もうやめッ!」
考えていてもキリがない。
戦いに専念しよう。
声のしたところに着くとそこには、
怯えている女性とどこかを見つめている魔獣。
女性の元へ駆けつける。
足を怪我しており歩ける状態では無い。
「…ここで隠れておいてください。」
魔獣はこちらには気づいていないようだ。
背を向けている魔獣に光の弓で攻撃を仕掛ける。
このまま打てば魔獣を殺せる。
「……?」
でも様子がおかしい。
魔力に敏感な魔獣がこちらに全く興味を示さない。
1度弓をおろし、魔獣の向いている方向に歩いてゆく。
そこには目を疑う光景が広がっていた。
崩れ始めている青色のペンダント。
よく知っている制服。
赤いぐちょぐちょとした何か。
「桃くッ…?」
赤に染まった君の姿。
いや違う。
これは君じゃない。
君に似た何かだ。
でも脳が君だと認識してしまう。
それとも本当にそれは君なの?
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「ッ……!?」
ベッドの上で目を覚ます。
汗でベタついている体。
またあの日の夢を見てしまっていた。
「う”ぇッ…。」
口の中に苦い液体が広がる。
気持ち悪い。
怖い。
辛い。
助けて。
死にたい。
君にはもう会えない。
そんな世界に生きてる理由なんてない。
でもね死ねなかった。
どんなに死のうと努力しても生きてしまう。
「…あ”ッ学校。」
うがいをして、汗を拭き取って、制服に着替え桃色のペンダントを首にかける。
「…行ってきます。」
棚に置いてある君とのツーショットにそう言って家を出た。
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わぁ続きあります?