テラーノベル
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放課後の教室。
夕焼けが差し込む中、快斗は一人、窓の外を眺めていた。
その視線の先には、友人たちと談笑しながら校門へ向かう新一の姿がある。
快 斗「(今日の新一も可愛いな…。あのクールな表情が、俺の前だけで崩れたら、どんなに最高か…)」
歪んだ独占欲を胸に秘め、快斗は新一のストーキングを日課としていた。
新一の好きなもの、嫌いなもの、日々のルーティン、交友関係。
新一本人ですら覚えていないような些細なことまで、快斗の頭にはすべてインプットされている。
ある日の廊下、快斗は曲がり角で新一とぶつかった。
ドンッ!
派手にぶつかり、新一が持っていたカバンが床に落ちる。
中身が少しだけ散らばった。
快斗「わりぃ、新一!大丈夫か?」
新一「あ、ああ。黒羽か…平気だ」
快斗は「手伝うよ」と言いながら、素早く床に散らばったものを拾い集める。
その時、彼の目に一つの薬品シートが飛び込んできた。
特徴的なパッケージ。
それは、Ωがヒートを抑制するための抑制剤だった。
快斗「(抑制剤…?まさか、工藤が…Ω…?)」
心臓が大きく高鳴る。
新一がαだと思い込んでいた快斗にとって、それは最高の発見だった。
αとαでは番にはなれない。
だが、相手がΩならば話は別だ。
快斗「(最高じゃねぇか…!これで新一は、正真正銘、俺のものにできる…!)」
隠しきれない笑みを浮かべ、快斗は拾ったものを新一に手渡した。
もちろん、抑制剤を見つけたことはおくびにも出さない。
新一「サンキュ、助かった」
快斗「おう!じゃあな!」
その日を境に、快斗の行動はより大胆になっていく。
数日後、快斗は新一を人気のない特別教室へ呼び出した。
新一「黒羽?何の用だ?」
快斗「なぁ新一。ちょっと聞きたいんだけどさ」
快斗はゆっくりと新一に詰め寄り、壁際に追い詰める。
快斗「お前、Ωだよな?」
新一「なっ…!?なんで、それを…」
新一の顔からサッと血の気が引く。
Ωであることは、ごく一部の人間にしか明かしていないトップシークレットだ。
快斗「なんでって…俺、新一のことならなーんでも知ってるから」
新一「は…?何言って…」
快斗「お前が毎朝飲むコーヒーの銘柄も、事件がない週末に読んでるミステリーの作者も、寝る時に少しだけ唇が開く癖も…ぜーんぶ、知ってる」
うっとりとした表情で語る快斗に、新一は得体の知れない恐怖を感じた。
それは友人に向けられる視線ではない。
獲物を見つめる捕食者の目だ。
快斗「俺、新一が好きなんだ。俺の番になってくれ」
新一「ふざけるな…!お前、まさか…俺をずっと…?」
ストーカー。
その言葉が脳裏をよぎり、新一は全身に鳥肌が立つのを感じた。
恐怖に駆られた新一は、快斗を突き飛ばしてその場から逃げ出した。
それから新一は、快斗を徹底的に避けるようになった。
電話もメールも無視し、学校でも姿を見かけるとすぐにその場を離れる。
だが、そんな新一の行動が、快斗の歪んだ愛情を怒りへと変えた。
快斗「(俺から逃げるなんて、許さねぇ…)」
ある夜、新一が一人で帰宅していると、角から突然白いスモークが噴出した。
新一「うわっ!なんっ、、だ…?」
甘い香りが鼻をつく。
眠剤だ。
霞む視界の中、月を背にして歪んだ笑みを浮かべる快斗の顔が見えた。
新一「くろ…ば…」
そこで、新一の意識は完全に途切れた。
新一が目を覚ますと、そこは見知らぬ豪華な部屋のベッドの上だった。
手足は拘束されていないが、部屋の扉には頑丈な鍵がかかっている。
窓も嵌め殺しだ。
新一「(監禁…されたのか…?)」
ガチャリ、と扉の鍵が開く音がした。
入ってきたのは、やはり快斗だった。
快斗「よぉ、新一。やっと起きたか」
新一「黒羽…!お前、俺をどうする気だ!」
快斗「どうするって?決まってるだろ」
快斗はベッドに近づき、逃げようとする新一の身体を軽々と押さえつける。
αの圧倒的な力に、Ωである新一は抗うことができない。
快斗「お前が悪いんだぜ、新一。俺から逃げようとするから、こんな手荒な真似しなくちゃいけなくなったんじゃねぇか」
新一「離せ…!こんなことして、ただで済むと思うなよ!」
快斗は新一の抵抗を無視し、その首筋に顔を埋めた。
そして、濃厚なαのフェロモンを意図的に放出し始める。
新一「ん…っ、やめ…」
強いαのフェロモンに煽られ、抑制剤を飲んでいない新一の身体は、意思に反して熱を帯びていく。
ヒートが強制的に誘発され始めていた。
新一「はぁ…っ、あ…やめろ…こんなの…っ」
快斗「身体は正直だな、新一。もうこんなに熱くなってる」
快斗は新一の服を乱暴に剥ぎ取り、熱い肌を露わにする。
新一「やめろ…!触んな…っ!誰か…!」
快斗「無駄だよ。ここには俺たちしかいない。お前の可愛い声も、全部俺しか聞こえないから」
快斗は新一の熱い場所に指を這わせ、意地悪くかき混ぜた。
新一「ん”ッんん”ッッ…♡やめ、ッ…そこやだ、ッ///」
快斗「やだ?嘘つけよ。こんなに濡らしてんのに?」
新一「ちが…っ、これは…お前のせいだろ…ひぅッ…♡あ”ッ!?…///」
快斗は愉悦に口元を歪め、自身の昂りを新一に押し付ける。
新一「い、いれるな…!頼むから…っ、」
抵抗も虚しく、熱く膨れ上がったそれが、無理矢理こじ開けるように侵入してくる。
新一「い”ッ…た…!あ”、あ”ぁ”ッッ…♡♡」
快斗「ははっ…すげぇ、新一…中、めちゃくちゃ熱い…っ」
新一「や、だ…っ、うご、くな…ぁ”ッ」
快斗は容赦なく腰を突き上げ、新一の奥を何度も何度も抉った。
恐怖と屈辱で涙が溢れるのに、身体は快感に支配されていく。
新一「ん”っあ”ッ♡イく、イっちゃうからッ…!!やめ…て…!ッ///」
快斗「いいぜ、俺の前でイけよ…!」
激しい衝動と共に、新一の身体がビクンと大きく跳ねる。
それと同時に、快斗もまた新一の奥深くに熱を注ぎ込んだ。
快斗「はぁ…っ、最高だ、新一…」
息も絶え絶えな新一のうなじに、快斗は顔を寄せる。
新一「(まさか…!)」
ガブリ、と肉を食い破るような激痛が首筋に走った。
新一「あ”がぁッッ…!!!?」
牙が深く突き立てられ、αのフェロモンが奔流のように身体中を駆け巡る。
強制的な番の契約。
もう、逃れることはできない。
痛みが引いた後、身体から力が抜け、ぐったりとした新一を快斗は優しく抱きしめた。
首筋には、快斗のものであることを示す生々しい噛み跡が刻まれている。
快斗「ほら、言っただろ?お前は俺の番になるって」
涙で濡れた新一の頬を舐め、快斗は恍惚と囁いた。
快斗「愛してるぜ…俺だけの、新一」
光の消えた新一の瞳には、歪んだ笑みを浮かべる快斗の顔だけが映っていた。
1話おわり!!
参考頂きました!!
ありがとうございます♪
コメント
7件
オメガバース!!!好きです!!バース系久しぶりに見ました!!!!!!!
参考ありがとうございます!!w