テラーノベル
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「え、優希が?帰ってきた…?」 思わず顔がひきつる。
「ええ、そうよ。高校もあんたと同じとこに転校するって。良かったわね!また昔のように遊べるわよ〜。」
そう、笑顔で話してくれるお母さんに少し申し訳ないような気持ちを抱く。
「そ、そうなんだ。うん、よかった、うん…。」
「まあ、今日はまだ会えないと思うけど。ちゃんと挨拶しなさいよー?さ、私は夜ご飯の支度しなきゃ。」
話が終わると同時に階段を駆け上がって自室にこもる。
まさか、あの優希が帰ってくるなんて。考えてもみなかった。もう会うことがないと思っていた。
———「なるせ!こっちこっち。はやくいこ!」
「ゆ、ゆうき!まって!」
屈託のない輝く笑顔。あの頃はよく見せてくれた。小2が終わる頃、優希に引越しすることを告げられた。理解が追いつかなかった。幼稚園からずっと一緒でこれからも当たり前に一緒だと思ってた。だからか、そのときの記憶があまりない。小3から優希のいない生活が始まり、高二になった今ではもう慣れてしまった。
優希は優しい。どんな人にでも優しかった。
———そう、自分がフった相手にも。
ちょっと短いですが切ります🙇♀️
コメント
1件
ちょんさん、第3話読了です……! 優希の名前を聞いて「顔がひきつる」主人公の反応がもう、過去に何かあったんだなって伝わってきて切なかったです。小2までの無邪気な思い出と、最後の「自分がフった相手」という一文のギャップが重すぎて……。転校してくるってことはまた顔を合わせるんだなって思うと、胸がぎゅっとなりました。 短いながらも、この「再会前の緊張」すごく丁寧に描かれてて引き込まれました。 続き、静かに読みに来ますね。
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