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幼馴染・八樹 零 が余命宣告を受けた
「八樹 零さんの余命はあと1ヶ月です」
その場の空気が凍りついたと零は語っていた。
私がそれを聞いたのは零からだった。零はどんな気持ちで私にこの事実を伝えたのだろうか。そんな考えが頭をよぎる。
容態も重く、入院生活を余儀なくされた。
私は入院してから毎日のように学校が終わり、駆け足で零の元へ・病室へ向かう。
病室のドアを開けたところには、金色の髪がキラキラ輝いていた・零が外を眺めていた。
「零、お見舞い来たよ」
その声を聞き零はこちらへ振り返りにっこりと笑った。
その笑顔はどこかぎこちなくて、見ていられなかった。
「やっほ。お見舞い来てくれてありがとね」
確かに感謝の言葉だった。でも、どこかぎこちなく、悲しそうに感じた。
「入院生活はどう?少しは慣れた?体は大丈夫?辛くない?」
「うん。大丈夫だよ!」
「そっか、なら良かった」
大丈夫そうな顔には見えなかった、笑ってはいるけど中身は笑っていない。まるで仮面を被っているみたい。
「あ、あとこれ、入院見舞いで、いちご味の飴ちゃん、良かったら食べてね」
「ッ……!!うん!ありがとう!美味しく食べるね!」
彼は子供みたいに笑った。今まで見た事ないぐらいの万遍の笑みで言った。
「喜んで貰えてよかった。また明日も持って行ってあげる!」
「うん!やったー!」
「それじゃあもう遅いから帰るね。」
外はもう日が沈み初め、オレンジ色に染まっていた。
「…わかった…明日も来てね。」
悲しそうな顔をしてそういった。
「うん。明日も来るよ」
そんなことを言って病室を後にした
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