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「、、、私、は奏達と、ニーゴを続けたい。」
言った。言ってしまった。
お母さんはどんな反応をするだろうか。
失望する?軽蔑する?
それとも
捨てる?
嫌だ嫌だなんてわがままを言ったのは
自分なのに今更ごめんなさいなんて
言えるのだろうか。
「、まふゆ。お母さんはまふゆに好きな事
をやっていって欲しいの。
でもまふゆはお医者さんに
なりたいのでしょう?
そうしたらその音楽活動は必要なのかしら」
この答えが帰ってくるとは思っていた。
思ってはいた。
でも、想像以上に悔しくて泣きたかった。
でも、子供は親に反抗してはダメなのかな、
せっかく本当の私でいられるところが
できたのに。
ニーゴを私から奪って何が残るのだろう
もう、操られているマリオネットには
戻りたくなかった。
だから逃げた。
安心して酸素が吸える場所に。
お母さんにも知って欲しかった。
人一倍音楽のセンスと責任感が強い奏。
才能なんて言葉に負けないで絵を描き続けて
居る絵名。
かわいいものが好きで。それでいて、
私に逃げてもいいという選択肢をくれた瑞希
みんなが私が私でいられる場所だった。