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…、次の展開どうしよ…?
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恋を自覚してから三日。
奏斗は決めていた。
(……距離を置こう。)
このままじゃ。
好きが顔に出る。
冴に迷惑をかける。
だから。
「おはよ。」
「……おはよ。」
挨拶だけ。
昼休みも。
「図書室行く?」
「うん。」
「じゃあ後で。」
それだけ。
放課後も。
「今日は部活あるから。」
「……そう。」
笑う。
でも近づかない。
-–
「ねぇ。」
昼休み。
友達の美咲が、冴の机に肘をついた。
「最近、神崎くん静かじゃない?」
「……そう?」
「前はずーっと話しかけてたのに。」
「……。」
「ケンカした?」
「してない。」
「ふーん。」
美咲は意味ありげに笑う。
「寂しい?」
「は?」
「神崎くんが静かで。」
「……。」
「図星?」
「違う。」
即答。
……のはずだった。
少しだけ、返事が遅れた。
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その日の放課後。
*.꒰ঌ𝕐𝕦𝕚𝕜𝕒໒꒱.*
259
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#オリジナルキャラ含む
Luna Emma
110
図書室。
冴は本を読んでいた。
ページはめくれる。
でも内容が頭に入ってこない。
(……静か。)
前なら。
「何読んでるの?」
とか。
「帰りアイス食べない?」
とか。
隣から声が聞こえていた。
それが今日はない。
「……。」
(静かな方が好きだった。)
(なのに。)
(なんで。)
胸が少しだけ、苦しかった。
-–
一方、その頃。
体育館。
「神崎!」
「おー。」
「今日ミス多くね?」
「……ごめん。」
「珍しいな。」
奏斗は苦笑いした。
(無理だ。)
(会わないようにしても。)
(結局、会いたくなる。)
休憩時間。
スマホを開く。
ホーム画面。
昨日撮った空の写真。
……の端っこに、小さく写った冴の後ろ姿。
「……重症だな。」
自分で笑ってしまった。
-–
翌日。
朝から雨だった。
昇降口で靴を履き替えていると。
「神崎。」
聞き慣れた声。
「……石川?」
「これ。」
差し出されたのは、小さな折りたたみ傘。
「昨日、天気予報見た。」
「お前、また傘忘れると思って。」
「……。」
奏斗は言葉を失う。
「貸す。」
「でも石川は?」
「俺は長傘ある。」
「……。」
「返さなくていい。」
「いや、返す。」
「じゃあ今度で。」
「……。」
冴はそれだけ言うと、教室へ歩き出した。
その背中を見つめながら。
奏斗は小さく笑う。
「……だめだ。」
「もっと好きになった。」
-–
教室の扉を開ける。
冴は自分の席に座る前に、窓ガラスに映る自分をちらっと見た。
「……。」
(ちゃんと渡せた。)
ほんの少しだけ。
口元がゆるむ。
誰にも気づかれないくらい、小さく。
でもその笑顔を。
教室の後ろから見ていた人が一人だけいた。
奏斗だった。
「……。」
(今、笑った。)
(俺に傘を渡したあとに。)
胸の鼓動が、また速くなる。
コメント
1件
みぅです🤍🥀 第6話読みました…っ。 奏斗、距離置こうとしてるのに、傘渡したあとの冴の小さな笑顔を見て「もっと好きになった」って自覚しちゃうの、もう完全に重症じゃないですか…好き。 冴の方も「静かな方が好きだったのに」って気づき始めてるのが切なくて、二人のすれ違いがじれったくて可愛いです。 天気予報見て傘準備してる冴、絶対気にしてるじゃん…ってニヤニヤしちゃいました。 このもどかしさ、すごく好きです。続き気になります🌙