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少しty kgm

ほとんどfwhrメインで描きます


社長ともちさんが戻ってきて、もう酒盛りも終わりそうな頃。

僕たちはらしくもなく、今後のろふまおのことについて話したり、みんなの人生の目標とかについて話したりした。

そこから1時間ぐらいだろうか。もちさんはそろそろ帰らないと補導されてしまうし、社長は仕事があるから、といって、帰ってしまった。

そうして、僕は不破さんと2人っきりになった。


「甲斐田ぁ、2人やな。」

「そうっすねアニキ」

「……することないんやけど、なんかおもろい事してや。」

「えぇ!?それ一番困るやつなんですけど!?」

「にゃははぁ」


そんな他愛もない会話をしながら、僕達は時を過ごしていった。

途端に、不破さんに酔いが回ってきたのか、僕への絡みが多くなった。


「はるぅ、お前可愛いなぁ〜」

「えっ、ちょ、不破さん!?!?」


何をとんでもないことを言い出すんだこの人は!?思わずびっくりしてしまったじゃないか、

僕が可愛い…?そんなことないと思うけど、


「なぁ晴、俺、お前に言ってなかったことが一個あんねん。」

「え、ど、どうしたんですか…?不破さん、?」


そう言った彼は、さっきとは打って変わって、とても真剣な顔で、いつものふわふわした、よく分からない表情ではなく、真っ直ぐ真摯に、そして、僕の中まで見つめてくるような、そんな目をしていた。


「俺、お前のことが好きみたい。」

「…………ぇ、」


その瞬間、時が止まったような気がした。

不破さんが、僕を、好き…?本当に…?


「…えっと、それは、れ、恋愛的な意味で…、ですか…?」

「…うん。」


理解が追いつかない。でも僕は薄々、自分が不破さんを好きだということに気づいていたのかもしれない。


最初はただの憧れの先輩、アニキという存在だけでしか見ていなかったけど、最近はそれ以外のことも考えるようになってきた。


不破さんのことを考えると、なんか、こう、胸が締め付けられるんだ。


ふと、彼を見てみると、彼は顔を真っ赤にして、僕から目を逸らしていた。


もしかして、フラれるのが怖いのか?そんな雰囲気が、彼の顔からわかった。


「は、晴…」


「…晴…?」


ふと、自分の手を見てみた。


溢れ出る涙が、それがこぼれ落ちて当たる手が、生暖かく、嬉しさに包まれている。


あれ、僕、なんで泣いてるの?不破さんに告白されて、それで、それで……


思い出して、記憶を整理しようとするほど、涙が溢れ出してきて、もう止まらなくなってしまう。


その時の僕は、どんな顔をしていたのだろう。もう、分からない。


でも、無意識にこぼれ出た言葉だけは覚えている。


「……僕で良いなら、よろしくお願いします、」


その時の僕の顔も、不破さんの顔も、涙で霞んでよく覚えていないが、嬉しそうに、そして、心底幸せそうに、こちらに抱きついてきて『ありがと、晴、』と言われたのだけは覚えている。その時、僕は不破さんと同じ気持ちだったと思う。

それほどまでに、幸せと幸福に包まれていた。


そして、そんな2人の思いを温かく照らし、応援するかの如く、星々は光り、2人だけの空の様になった。


僕と不破さんは、そのまま互いの気持ちを確かめ合うかの様に、そして、お互いの『好き』を交わす様に、唇を重ね合った。ただそれだけ、ただそれだけなのに、彼は優しさに溢れていて、とても、とても嬉しかった。






次の日には、何も変わりなく過ごしていた。

意識しているのは僕だけだろうか?

そんなヤキモチが僕を襲う。


そんなことを考えていたら、不破さんがろふまおの収録後に一緒に帰らないか、と誘ってきた。

実を言うと、2人で帰るのは久しぶりだ。

帰っている途中に、他愛もない世間話をしたのち、僕は聞いた。


「…ねぇ、不破さん、昨日のこと…」

「しーっ」

「んむッ!?」


彼が突然僕の口を塞いで、こう言った。


「俺も考えてたよ。だからな、晴。今日から俺らはれっきとした恋人や。ちゃんと責任持って、俺と付き合えよ?」


彼が口を塞いでいた手を退けたのち、僕の火照る頬に口付けをした。

僕はもう、彼の魅力に耐えられなくて、僕の目に映る貴方はただ、ただただ綺麗だった。

そして、それが分かりきっていたかの如く、空は青く輝き、澄んだ色をしていた。


__𝐹𝑖𝑛.

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