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名前 ⇨ 〇〇
『』 〇〇
「」 ハイキューキャラ
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『……あ、木兎さん!また勝手に一人でスパイク練習始めないでください。赤葦くんが困ってます!』
「ヘイヘイヘーイ!大丈夫だって、〇〇!俺の体調は万全だ!」
夏の蒸し暑い空気がこもる音駒高校の体育館。梟谷学園バレー部マネージャーである私は、タオルを首にかけ、スポーツドリンクのボトルを抱えてコートを走り回っていた。
今回の合宿は、音駒、梟谷、そして烏野や森然、生川が集まる大規模なものだ。マネージャーの仕事もいつもの数倍。正直、目が回りそうだった。
「おジョーさん、無理しすぎ。顔、赤いよ」
不意に背後から声をかけられ、ビクッと肩が跳ねる。振り返ると、そこには無造作な黒髪を揺らした音駒の主将、黒尾鉄朗がニヤニヤと笑いながら立っていた。
『黒尾さん……。大丈夫ですよ、これくらい。慣れてますから』
「おやおや、可愛げのない返事。ほら、これ。差し入れのスポーツゼリー、一個余ったからやるよ」
差し出された冷たいゼリー。受け取ろうと手を伸ばすと、彼はひょいとそれを上に掲げて避けた。
『……なんですか?』
「『鉄朗さん、ありがとうございます。大好きです!』って言ったらやる」
『言いません。返してください』
私がムッとして背伸びをすると、黒尾はさらに意地悪く笑って私の頭をポンと叩いた。
「冗談。お前、梟谷の連中にこき使われすぎなんだよ。たまには俺ら『猫』のところで休憩してけって」
その視線の先では、梟谷の主砲・木兎光太郎が
「〇〇ー!ボール!」
と叫んでいる。
黒尾の言う通り、梟谷のマネージャーは体力的にも精神的にもハードだ。けれど、やりがいはあるし、何よりみんなのことが大好きだった。
『あ、研磨くん。休憩?』
黒尾の背後から、ゲーム機を片手にした孤爪研磨がトボトボと歩いてきた。彼は私と目が合うと、ふいと視線を逸らしてボソッと呟いた。
「……〇〇、また黒尾に絡まれてるの。……疲れるよ、あいつ」
「研磨!お前、それはひどくないか!?」
黒尾の抗議を無視して、研磨は私の裾を小さく引いた。
「……あっちの影、涼しいよ。……一緒に、少し休もう。……アップルパイ、黒尾が買ってきたやつあるし」
『えっ、いいの?』
「……〇〇が食べるなら、いい」
研磨の独特な誘い方に、つい笑みがこぼれる。彼は人見知りで無気力に見えるけれど、時折こうして私を気遣ってくれる。
「ダメですよ!研磨さん。〇〇さんは今、俺たちの練習を見ててくれるんですから!!」
今度は、長身の1年生、灰羽リエーフが大きな音を立ててやってきた。
「〇〇さーん!俺の今のジャンプサーブ、見てました!?見てましたよね!?」
『あ、えっと、ごめんリエーフ。ちょうどボトルを準備してて……』
「えー!次は絶対見ててくださいね!俺、〇〇さんに褒められたいんですから!」
キラキラとした目で詰め寄るリエーフに、圧倒されていると、不意に強い力で腕を引かれた。
「ーーうちのマネージャーに、あんまり群がらないでもらえますか。」
低く、けれどどこか拒絶の意志を含んだ声。
気づけば私の隣には、梟谷の司令塔、赤葦京治が立っていた。いつもの冷静な表情だが、その瞳には少しだけ不機嫌な色が混ざっている。
『あ、赤葦くん。練習は?』
「今は休憩時間です。……〇〇、少し来なさい。木兎さんがまた『〇〇が褒めてくれないと打てない』って拗ね始めてる」
『えっ、また!?……ごめんね、みんな。また後で!』
私は慌てて赤葦の後に続いた。
背後で「ちっ、梟のガードが固いな」「……赤葦、怖い」という音駒メンバーの声が聞こえた気がしたけれど、振り返る余裕はなかった。
体育館の隅に連れて行かれると、赤葦が足を止め、溜息をついた。
「〇〇、無防備すぎです。」
『えっ?』
「音駒の連中……特に黒尾さんたちは、虎視眈々と君を狙ってる。梟谷のマネージャーなんだから、もう少し自覚を持ってください」
赤葦の言葉に、心臓が跳ねる。自覚って、何の……?
困惑する私をよそに、彼は私の手から空のボトルを受け取ると、自分のタオルで私の額の汗を拭った。
『……赤葦くん?』
「……俺だって、木兎さんみたいに騒げれば楽なんですけどね」
彼はそれ以上何も言わず、私の頭を一度だけ、愛おしそうに撫でた。
夜。合宿恒例の夕食タイム。
食堂は各校の生徒で溢れかえり、戦場のような騒がしさだった。
私はマネージャー仲間と一緒に食事を運んでいたが、ふと手が止まる。
「〇〇、こっち座れよ!」
声をかけてきたのは、音駒のリベロ、夜久衛輔だった。彼の隣には、なぜか一席分だけ空席がある。
『あ、夜久さん。お疲れ様です』
「おう。ほら、お前これ好きだろ?肉じゃが。余分に取っておいてやったから」
『えっ、いいんですか!?ありがとうございます!』
夜久さんの隣に座ると、彼はまるでお兄ちゃんのように私の皿におかずを分けてくれる。
「お前、細すぎんだよ。もっと食わないと、あの猛禽類どもの世話で倒れるぞ」
『あはは、確かに……。でも、夜久さんも大変じゃないですか?リエーフくんとか』
「まあな。でも、お前がたまに練習見に来てくれると、あいつら現金だから動きが良くなるんだよ。……俺も、まあ、悪い気はしねーし」
夜久さんは少し照れくさそうに鼻を擦った。その様子が可愛くて、つい見惚れていると、反対側の隣に誰かがドサリと座った。
『……あ、研磨くん』
「……夜久くん、ずるい。……〇〇、これ。……肉、あげる」
研磨が自分の皿からから揚げを私の皿に放り込む。
『え、研磨くんお肉好きでしょ?いいの?』
「……〇〇が食べてるの見てる方が、お腹いっぱいになるから……いい」
俯いてボソボソと話す研磨。その耳の端が少し赤いことに、私は気づかないふりをした。
「ちょっとちょっとー!俺をのけ者にするのはナシでしょ!」
対面に座ったのは、またしても黒尾だ。彼はニヤリと笑い、私の頬に指を伸ばした。
「ほら、米粒ついてる」
『え、嘘……』
「……うそうそ。顔、真っ赤。可愛いねぇ」
翻弄される私を見て、音駒のメンバーが口々に笑う。
その時だった。
「――あーっ!!黒尾、お前何〇〇を口説いてんだ!!」
食堂の入り口から、爆音のような声が響いた。
見れば、木兎が赤葦を引き連れて、大股でこちらに向かってくる。
「木兎さん、声が大きいです」
「うるせー赤葦!俺のマネージャーが猫に拐われそうなんだぞ!〇〇!俺の隣に来い!お前にしか言えない秘密の反省会があるんだ!」
木兎が私の腕を掴んで立ち上がらせる。
『えっ、秘密の反省会?……わかった、今行くよ』
「よし!じゃあなクロ!〇〇は渡さないからな!」
木兎に引きずられるようにして席を離れる際、私は後ろを振り返った。
黒尾は残念そうに肩をすくめ、研磨は少しだけ不機嫌そうに目を細め、夜久さんは「また明日な」と優しく手を振ってくれた。
梟谷のテーブルに戻ると、木兎がドヤ顔で私の隣を陣取った
「いいか〇〇、音駒の連中は海千山千なんだからな!気をつけろよ!」
『はいはい、わかってますよ。……でも、みんな優しいですよ?』
「それが作戦なんだよ!な、赤葦!」
「……そうですね。〇〇、次は俺の隣から離れないでください。いいですね?」
赤葦の真剣な眼差しに、私は思わず「はい」と頷いてしまう。
合宿はまだ始まったばかり。
昼はコートで激しい火花を散らし、夜はこうして、温かくて少しだけ甘い「争奪戦」が繰り広げられる。
音駒のしなやかな猫たちと、梟谷の誇り高き梟たち。
彼らに囲まれ、愛される日々。
私の長い夏は、まだまだ終わる気配がなかった。
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愛され系‼︎
梟谷好きかも👊🏻
みんなの好きな高校どこかコメントほしい🥹
白鳥沢好き💗
2026 3月19日