テラーノベル
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K「ルイさん…?」
変な緊張感の中、そーっと中を覗くと玄関の壁にもたれかかって俯いているルイさんが目に飛び込んでくる。ほぼ倒れているような状態だ。
K「ルイさん!!!大丈夫ですか?!?!」
すぐに近寄り、屈んで顔色を確認する。
心なしかルイさんが熱を帯びてる気がする。
R「…ハァ…ハァ…ぁ…カノ…さ、だ…ハァ…」
力を失った瞳で見つめられる。額は汗ばんでいる。
熱、高そうだな…。
K「ちょっと一回横になりましょう、立てますか?」
長身のルイさんだけど、華奢な身体だから俺と体重はあまり変わらない。なんとか肩を組んで起こすことが出来た。
ドサッ…
ルイさんをベッドに下ろす。
とりあえず、水と身体を冷やせる物…
広いキッチンを見渡す。物が散乱してるのは身動きが取れなかったからだろうか。
脱衣場にあったフェイスタオルも借りる。
K「ルイさん、水飲めますか?」
R「…ハァ…ぅん…」
上半身を片手で起こし、コップをルイさんの口元へ運ぶ。
コクッ…コクッ…
良かった、水は飲める。
熱はどれくらいかな…、体温計が欲しかったがこの広い家の中で見つけるのは難しそうだ。
K「汗すごいんで、着替えましょう」
クローゼットからスウェットを手に取るとルイさんの匂いがフワッと香る。
店で会う時とおんなじ匂い…。
仰向けでぐったり横たわるルイさんを着替えさせようとするが、改めて見ているといやらしいイメージが湧いてきてしまった。胸が鳴って身体が熱くなる。
何でこんな時に……ルイさん辛いのに…
冷静になるように深呼吸する。
よし…、
K「ルイさんごめんなさい、脱がしますね…」
パジャマのボタンを一つ一つ外す。
ぅわ…///
白くて綺麗な胸板が現れる。鍛えているのか、思っていたよりも厚みがある。
…む、無理!
荒い息遣い、乱れている髪と濡れた肌に色んな妄想が掻き立てられて 直視できず、 一旦パジャマを閉じる。
R「…ハァ…ど、したの…?…」
ルイさんは上体を起こしてくれているが、支えがないと倒れ込んでしまいそうだ。
K「ぁ…///ごめんなさい…」
早く終わらせなくちゃ、ここはノールックで…
視線を外し、何となく勘で着替えさせていく。
で、、、できた…。
ルイさんを再びベッドに寝かせ、残すは…
視線がルイさんの下半身に行く。
K「…っ///」
これってセクハラじゃない?大丈夫か?
自分に問いかける。
でもこのまま濡れたパジャマが冷えてしまったら可哀想だし…っ。
ソワソワしながら自問自答してるうちに、
R「…ハァ…下は…じぶ…でやるから…ハァ…」
空気を読んだのか、ルイさんにそう言われる。
K「そ、そうですよね!俺、あっち行ってます!」
思わず声がひっくり返る。
シンクに残された食器を洗ってから戻ると、クシャクシャに脱ぎ捨てられたパジャマと着替えてそのまま力尽きたんだなと思えるルイさんが横たわっていた。
ルイさんの体制を整えて布団をかけ、冷たいタオルをおでこに乗せる。
R「…ハァ…きもちぃ…」
K「時間かかっちゃってすみません、これから必要なもの買って来ますね」
R「…ん…ぁりがと…ハァ…」
K「ぅん…ルイさんはもう寝て…」
そう言って頭を撫でる。
倒れてる時はびっくりしたけど、安静にしていれば治りそう。
買い物から戻り、すぐにルイさんの様子を見に行く。
R「…ハァ…ぁ、もどって…きた…」
力の抜けた瞳を向けられる。
K「寝られませんか?解熱剤買ってきたんで飲んだら少し落ち着くかも…」
薬を飲ませ、寝かせる。
さて、お粥でも作ろうか…
そう思って立ち上がろうとすると、
R「ッハァ…カノ…ぃかないで…」
ふいに手を掴まれる。熱い。
涙が零れそうな目で訴えてくる。
ドキンッ…
ずるい…
こんな、気持ちを掻き乱すような顔…
自分を制して、 俺はルイさんの顔の前に座り込む。
K「大丈夫ですよ…」
ルイさんの手を両手で包みこむ。
きっと心細かったのだろう。
しばらくすると寝息が聞こえてくる。
ずっと見ていたい…。
相手が知らないのをいいことに、 ルイさんの美しい寝顔を思う存分堪能してしまった。
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