テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

SnowManBL

一覧ページ

「SnowManBL」のメインビジュアル

SnowManBL

5 - 第5話なべこじ

♥

10

2025年09月18日

シェアするシェアする
報告する

ある日の収録後。ちょっとした言葉のすれ違いから、2人は控室で言い合いになった。





👦康二「なんでそんな言い方すんの!? こっちはフォローしてたつもりやったのに!」

👦翔太「フォロー? あれが? あんだけ話被せといて!?」

👦康二「……そんなつもりちゃうかったのに」

👦翔太「じゃあもっと考えて発言してくれよ、もう!」


バンッ!


渡辺翔太が怒りに任せてドアを勢いよく閉めて、控室から出ていく。

康二はその場に立ち尽くしたまま、ひとことも言えなかった。





翌日。

収録現場でも、どこか気まずい空気が漂っていた。





Snow Manが楽屋に集まり、いつものようにわちゃわちゃしている中、康二は静かだった。

翔太も、それに気づいてはいるけど、声をかけられない。





そして、ふとした瞬間。


👦康二「……翔太くん、今日の衣装、ネクタイ逆ですよ」


その声に、全員が一瞬フリーズした。

誰よりも早く、翔太が顔を上げる。


👦翔太「……今、なんて言った?」


👦康二「翔太くん、って……」





「翔太くん」――

それは、Snow Manに入ってすぐの頃、康二がまだ距離を感じていたときの呼び方。


いつからか「翔太」って呼んでくれるようになって、

それがすごく、翔太にとっては特別だった。





翔太の表情が少しだけ曇る。


👦翔太「……わざと距離取ってんの?」

👦康二「……別に、そんなつもりちゃうけど」

👦翔太「“翔太くん”って言われたら、なんか知らんけどめっちゃ寂しいわ」


康二は黙ったまま。





ラウールが気まずそうに空気を読み、他のメンバーと一緒に楽屋を出ていく。

2人きりになった瞬間、康二がぽつり。


👦康二「……翔太が怒るの、久しぶりやったから、ちょっと怖かってん」

👦翔太「……」

👦康二「だから、昔みたいに呼んだら……ちょっと安心するかなって思って」

👦翔太「……俺が、そんなに怖かった?」

👦康二「うん。…でも、それ以上に、自分が嫌やった」

👦翔太「なんで?」

👦康二「また、翔太との距離が遠くなってもうた気して……」





沈黙のあと、翔太がゆっくりと立ち上がり、康二の頭を軽く小突く。


👦翔太「バカ。俺はお前と距離なんか取りたくなかったよ」

👦康二「……ごめん」

👦翔太「……もう、“翔太くん”はナシな。俺、お前に“翔太”って呼ばれるの、めちゃくちゃ好きなんだから」





康二は、少し照れくさそうに笑って、

ようやく言えた。


👦康二「……ごめん、翔太」


翔太も、ちょっと照れた顔で、

👦翔太「はい、おかえり」


この作品はいかがでしたか?

10

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚