守りたい

皆んな、目黒の側にいろと言う。

1人は危ない、目黒の家には簡単に入れない。

セキュリティがしっかりしてるから安心だ。

阿部ー皆んなそう思うの？

岩本ーあぁ、安心する。

佐久間ー1人は危ないよ。

渡辺ー気持ち的に落ち着くだろう？

向井ーなるべく出歩かんとって。宮舘ー目黒の家の方が阿部も安心だろ。

ラウーめめが守ってくれるよ。

深澤ー細かく連絡して？

目黒ーだから言ったでしょ。

阿部ー皆んなありがと。

こうして、阿部は目黒の家にいることになった。

メンバーとマネージャーだけしか知らない。

目黒ーはい、亮くんこれこの家の鍵ね。

阿部ーん。

目黒ー1人の仕事もあるから、これ使って？

阿部ーありがと。

阿部は大切なもののように両手で受け取って胸に抱いた。

いつも皆んなと同じ仕事じゃない。

1人のことを考えると、怖いが仕方ない。

目黒はまた今日も撮影に行く。

高橋は寄ってくるだろうか？

台本を持ってずっと読んでるふりしていようか。

撮影場所に行くと、遠くから高橋がこちらに向かっているのが見えた。

目黒は台本を出して読む。

共演者と一緒にいる。

高橋と話さないだけで気分はスッキリする。

相当自分は彼が気にかかるみたいだ。

共演ー今日は近づけませんね。

目黒ー知ってたの？

共演ーなんかあの人、仕事しないで、目黒くんのこと待ってるんです。

目黒ー助かったよ。

共演ーいつでも声かけてください。

目黒ーありがとう。

自分には力になってくれる人がいる。

高橋がここにいる限り阿部は大丈夫だ。

ここ何日か、高橋を見ない。

嫌な予感がして目黒は岩本に電話した。

電話の前にスタッフから聞いた。

仕事しないからクビになったと。

目黒があの男をもう見張れない。

今どこにいるか分からない。

一応、阿部に気を付けるように電話した。

阿部ー俺の側にくるかもしれないってこと？

目黒ースケジュールは知らないだろうけど、出演番組は知ってるはずだから。

阿部ー怖い。

目黒ー1人にならないで。

阿部ー分かった。