テラーノベル
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第三十七話 犯人の正体は
俺が居たのは一見普通の部屋。
机と…椅子と…棚と…ベッド。
俺はそのベッドの上に寝かされていた。
俺は必死に意識を失う直前の記憶を思い出す。
確か…下校途中何者かに腕を掴まれて、その後ハンカチを口元に押し当てられて…それで…。
肝が冷えていくのを感じる。
明らかに計画的犯行、というやつだ。
一体誰がなんのために俺を…?
…とりあえず今はそんなのを考えている余裕はない。
人の気配が一切しないため、おそらく今は犯人がいない。
ならば今が逃げ出すチャンスだ。
tt「ん〜っ!!ん〜っ!!」
必死に体を捩り、拘束を解こうとする。
しかし、思った以上にきつく縛られており、一向に拘束が解ける気配はない。
tt(くっそ…どうすればいい…!?どうすれば…)
その時、
tt「!」
机の上に俺のスマホが置かれていることに気がつく。
tt(そうや!あれで連絡を取れば…!)
俺はなんとか体を起き上がらせ、ベッドの上から降り、机の方へと近づいていく。
スマホを起動させ、LINEを開く。
tt「…!」
見るとyaくんから、
『なんかあった?大丈夫?』
というLINEが送られてきていた。
tt(心配させてもうてる…)
俺はなんとか返信しようとする。
手はあいにく後ろで拘束されているので、短時間で長文のメッセージを送るのは流石に無理がある。
ならせめて助けて、とかなんでも助けを求めるような内容を…。
と、思ったその時だった。
tt「…ん?」
スマホの画面が暗転した。
tt「ん〜〜〜!?!?」
こんな時に限って充電切れ。
最悪にも程がある。
唯一の連絡手段がなくなってしまった。
…こうなったら自力で抜け出すほかなくなった。
まずこの拘束をなんとしてでも解かないと。
ナイフとかなにか縄を切れそうなものはないか…?
辺りを見渡す。
しかし都合よくそんなものがあるわけもなく…。
tt(時間はかかるけど…ちょっとずつ自力で縄を緩めていくほかないか…)
それまでに犯人が帰ってこないことを祈るばかりだ。
・・・
sv「はあっ…はあっ…!」
ttが行方不明と聞いて、俺が一番初めに犯人として思い浮かんだのはnoさんだった。
ずっと本当は生きているのではないかと信じ、その行方を追っていた人。
この前ようやく見つけたと思ったら…あの人はなぜかttの妨害をしていた。
あの人がttに何かしたんじゃ?
そう思って仕方なかった。
だから必死になってnoさんを探しているのだが…。
sv「まっじであの人どこにいんだよ!!」
前に見つけられたのは本当に運が良かっただけなのか、一向にその姿は見つけられない。
sv「くっそ…!」
その時だった。
???「僕のことをお探しですか?svさん」
sv「っ!!」
突然背後から声がし振り返る。
no「どーもこんにちは!」
sv「なっ!?」
突然目の前に現れたnoさんに俺は困惑する。
no「あれ?随分と困惑してますね。僕に会いたかったんじゃないんですか?」
sv「いや…それはそうだけど…。そんな急に現れるもんなのかよ…」
no「まあ今ちょっと暇なんで」
sv「どういうことだよ…」
呆れつつも俺は警戒心は解かない。
この人の妙に緊張感のない話口調にペースを乱されるわけにはいかない。
だって彼はもう堕天してしまっているのだから。
俺の知っているnoさんではないのだから。
sv「ttが行方不明になったらしいんだが…あんたがやったのか?」
俺は尋ねる。
するとnoさんはにやりと口角を上げる。
no「あ〜…ttさん?残念ながら僕はttさんには何もしてませんよ」
sv「はあ!?」
てっきりnoさんがなにかしたのかと思っていたため思わず声を上げてしまう。
sv「じゃあttが行方不明になった件にはnoさんはなにも知らないっていうのか!?」
no「…w」
sv「は…?なんで笑って…?やっぱりなにか知ってるのか?」
no「…さあ?どうだと思います?」
noさんはさぞ楽しそうに言う。
sv「…」
そういえば…さっきnoさん、tt“には”何もしてないって言ってたか?
…まさか!!
sv「誰か他のやつにttを誘拐するようそそのかしたのか!?」
no「そそのかすなんて人聞きの悪い…。僕はちょっと背中を押してあげただけですよ」
sv「じゃあやっぱりあんたの仕業じゃないか!!」
この人はほんとっ…!
sv「…っ、…ttは?どこにいる?」
no「さあ?どこでしょうね〜?」
sv「…口ぶりからあんたがttの居場所を知ってることはある程度察せられる。そういう茶番はいらないからさっさと教えてくれ」
no「…はあ。svさんの言うとおり知ってはいますよ。でも教えるわけにはいきません」
sv「なんでだ?」
no「ttさんの居場所を教えたらsvさんはttさんを助けに行くでしょ?ttさんが自由に動けるようになると困るんですよ。だから監禁されている状態の方がこちらとしても都合がいい」
淡々と語るnoさんに恐怖を感じる。
この人は一体何を考えているんだ?
何が狙いなんだ?
sv「…noさん、前にも聞いたけどあんた狙いはなんなんだ?前言ってたあの子のためってどういうことだ?」
no「…そのままの意味ですよ。僕はあの子、ttさんのためを思って動いてるんです」
sv「ttのため…?」
ますます頭がこんがらがる。
ttを動けなくさせるのがttのため?
それは一体どういう…?
sv「…もしかして大罪を解決させないようにしてるのか?」
no「…」
sv「なんで?まさか今までの大罪を引き起こしたのもnoさ…」
no「それは違います」
noさんは即座に否定する。
sv「じゃあなんで…?」
no「…ttさんのためですよ」
sv「…さっきからそれしか言わねえな。…まあもういい」
俺は投げやりになりながら尋ねる。
sv「それじゃあttさんを誘拐したのは誰だ?背中を押したとか言ってたけど…」
no「…僕はほんとにほんの少し後押ししただけ。でもそれだけでこんな誘拐なんていう大胆な行動に移せる。それだけttさんを愛していて執着している人ですよ」
sv「それが誰か聞いてるんだけど…」
no「…自身が“嫉妬の罪”を犯していると心の中では気付きながらも、ずっと隠し通そうとしていた。でもやっぱり罪には抗えなかった、そんな愚かな人。…まあ隠すのはかなりうまかったですけどね。僕も最初は彼が罪を犯していることに全く気付きませんでしたから」
sv「だから誰なんだよ!そいつは!」
あまりに焦ったいのでつい声を荒げてしまう。
no「まだわかりませんか?ずっとttさんのそばに居て、ずっとttさんが誰かを救うたび、心の中は黒い感情でいっぱいになるのにそれを隠してきた人。…ttさんの“親友”だと名乗り、自身の気持ちにずっと嘘をついてきた人」
シヴァ「…?……っ!…まさかっ!?」
・・・
tt「んんっ!」
あれから十数分かけて俺はようやく手の縄を解くことができた。
tt「ぷはっ」
口のガムテープを剥がし、足の縄も急いで解く。
tt「よし、今すぐ脱出やっ!」
犯人が帰ってくる前に急いで脱出を試みる。
恐る恐る部屋の扉を開けると本当にただの普通の家の廊下。
どうやらここは2階のようで下へ続く階段があった。
慎重に階段を降りていく。
階段を降り切ると目の前には玄関扉があった。
これで脱出できる!
そう思った時だった。
ガチャ
tt「えっ」
玄関扉が開いた。
犯人が帰ってきたのだ。
逃げないと、そう思うが犯人の顔を見て俺は固まる。
tt「ぇ…」
???「は…?な、なんで部屋から出てっ…!?」
tt「なんで…?」
だって…そこに居たのは…。
tt「jp…?」
jp「っ…!」
続く
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ゆき
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コメント
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やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ やっぱりjpさんだぁぁ!!