そこは、温もりでいっぱいの星だった。
全ては、女神が治めていた。
住民は、星を愛し、星に愛された。
幸せで溢れる、笑顔で溢れた、星だった。
長い年月が経ち、女神が死んだ。
そして、歯車が狂い出した。
新たな神が現れた。
住民はその神を信じなかった。従わずに反抗した。
だから、その星は、分裂した。
分裂した星は、それぞれの王が支配するようになった。
神は選ばれた1人しかなれない。
そういった言い伝えがあった。
だから分裂した星には、王を置くほかなかった。
王だから、住民を守る必要がある。
そして悪い者は罰を与え、猛獣は殺す必要がある。
困っている者には手をさしのべる。
それが王のあるべき姿。そう思っていた。
だから今日も、少年に手をさしのべた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!