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無題

1 - 第1話

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10

2024年06月19日

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ある日、私のクラスに転校生が来た。 身長が高くて、黒髪で、キレイな顔をしてた。

でも彼は不思議な人で、自分の席でよく鏡を見ていた。

キレイな顔をしているから、クラスの女子によく話しかけられてた。

『凄いイケメンだよね』

と遠回しに伝えられていたとき、彼は言葉の意味が分かっていないみたいに

『そうだね』

って返してた。


「う、うーん」

ここは何処だろう。空は星がキレイで、街灯が無いのに周りが明るい。

まるで私が周りを照らしているみたい。

「「…ひかりだ!」」

誰かの声が聞こえた。私が声の方へ勢い良く振り返ると、あまりの恐ろしさに腰を抜かしてしまった。

「え、絵文字?!」

白い服を着た、頭が絵文字の…女の子?

「えもじってなに?よくわからないけど、わたしについてきてよ」

私は戸惑いながらも、道に迷って困っていたから付いていくことにした。

「おねーちゃんさ、おかおきれいだね」

私の顔をランク付けするとしたら、中の下ぐらい。とてもキレイとは呼べないものだ。

「そんなことないよ」

「まえにね、えほんでよんだの!」

その内容は、この世で一番整っている顔を教える、教育絵本だった。

目が2つで、鼻があって、横向きに口がある。これが整っている顔らしい。絵本のイラストには、私達人間の顔が描いてあるとか。

「わたしのかおはね、そのきれいなおかおにそっくりでね、よくつかまっちゃうの」

「おねーちゃんもきおつけてね」

女の子がそう言った瞬間、遠くから男の声が聞こえた。

「あ!おねーちゃんあぶないからはしろう!」

私は状況がよく分からずパニックでいながら、女の子に付いていった。

無我夢中で走っていると女の子の家であろう場所についた。

「おにーちゃんあけて!!はやく!」

お兄さんらしき人が鍵を開けると、物凄い目眩がして、私は倒れそうになってしまった。

「おねーちゃん!」

女の子に引っ張られて、家の中に入ると、そこは衝撃的な場所だった。

窓の外は晴れていて明るく、空に人間の目のようなものが浮いている。

「ひっ…気持ち悪っ」

目眩と吐き気が凄く、倒れそうになりながらトイレを探していたが、その苦しみもすぐに無くなった。

「もう大丈夫だよ。君は…」

妹と違う顔の絵文字だ。

自己紹介をしていなかったのに気づいた私は、すぐに名前を言おうとしたが

「名前を言わないで、君は別の世界から来た人だよね。」

「別の世界?」

彼は何かを思い出そうとしながら言った。

「○○だった気がする、たまにそこから人がやってきて、おかしくなって、最終的に顔を失う。君は幸運だよ、妹が見つけてくれなかったら君も顔を失うところだった。」

あのままあの道にいたら、あまりの可笑しさに自分までおかしくなっていたかもしれない。

「君も早く戻らないと。僕が家に返してあげるから、ここの事は忘れて」

そう言われた瞬間に私は気を失い、朝起きた時には自分のベッドの上で寝ていた。


「…う、うーん、変な夢を見たような?」

そう思っていたのも束の間。時計を見た瞬間、私は焦った。

「もう八時!?遅刻だ!!」

夢のことを思い出す暇もなく、家を飛び出した。

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