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……………………………………………………………特殊広域緊急機動部隊(ULTIMATE)主要登場人物
2代目総監 長内貴也(39)
支援機動班班長 真島俊(31)…主人公
支援機動班副班長 赤木龍一(20)
支援機動班班員 沖琉太(28)
支援機動班班員 片倉旬(33)
支援機動班班員 工藤哲也(32)
支援機動班班員 松永優大(22)
支援機動班班員 越前龍馬(22)
支援機動班班員 菊池謙介(24)
支援機動班班員 室口翔平(29)
組織図(ULTIMATE)総員269人
総監→総監補佐→中央指令部→支援機動班→第1〜5実動部隊 ……………………………………………………………「真島さん、止まってください」
後ろから声をかけられ振り向くとそこにはULTIMATE隊服を着た1人の青年が銃を構えて立っていた。
「貴方がこれ以上進むのなら私は迷わずあなたを撃ちます。」
「こいつに何を言っても無駄だぜ」
「工藤さん…」
「お前、長内総監に言われて来たのか?」
「は、はい」
「なら、総監に言っといてくれ、工藤が全責任を被ると」そう言うと工藤は青年の手からゆっくりと拳銃を取った。
「で、でも」
「そんなに規則破るのが怖いんだったら警察官に転職しろ」そう言うと工藤は、真島に近づいた。
「行くか」
「おう」中央監察部室に着くと真島と工藤はそのまま部長室に向かった。
「貴方たち、所属は?」1人の中央監察部員が聞いた。
「特殊広域緊急機動部隊だ、部長に会わせてくれ」工藤が言うと男は真島達の前に立ち塞がった。
「これ以上通す訳にはいかない」
「いいからどけよ」工藤は男をどかすため胸ぐらを掴んだ。
「何の騒ぎだ?」部長の尾道直之がやってきた。
「尾道部長、お疲れ様です。こいつらが」
「お前ら、その隊服からしてULTIMATEか?」
「はい、そこの支援機動班所属の工藤です」
「同じく支援機動班の真島です」
「何の用だ?お前らには今活動停止処分が下ってるはずだが?」
「その処分の撤回を要求しに来ました。いや、我々に出動命令を出してもらいたく来ました」喋りかけようとした工藤を止め真島が喋り始めた。
「中央監察部の答えは絶対だ、逆らうならお前らにはここを辞めてもらう」
「マスコミ対策ですか?」真島が聞くと尾道は小さく頷いた。
「よく、わかってるじゃないか。今マスコミはこの誘拐事件を派手に騒いでいる、そのせいで警衛隊の信用度は落ち続けている。もしお前らULTIMATEが動き出したら更にマスコミは面白おかしく騒ぐだろう、そうなれば警衛隊全体の信用度は地に落ちる。それは世界における日本の位置づけも地に落ちるという事だ。我々は日本防衛の最前線にたっている。それを忘れるな」
「そんなにマスコミ対策が大事ですか?国の立ち位置が組織の立ち位置が大事ですか?人の命よりも」
「あーそうだ。人なんてのは代わりはいくらでもいる。だが国、組織の代わりはいない。そうだろ?」
「我々の任務はそんな事ですか?組織、国の立ち位置だけを気にする事ですか?人命は大事では無いんですか?我々は亜連の情報を警察から特別ルートで全て入手してます。亜連の情報を持っている我々がこの誘拐事件に参加した方が効率がいいでしょう?」
「警察から特別ルートで入手だと?何故それを中央監察部に報告しなかった?これは規律違反だぞ」
「お約束しましょう。我々に今すぐ活動停止処分を解除し出動命令を出してくださるのであれば我々は持っている情報を全て貴方に開示します。ですが、出動命令を出されないのであれば我々は独自で出動します。中央監察部に情報開示はしませんので、勿論規律違反を犯すでしょう。そうなれば貴方が先程仰っていた、警衛隊の立場は今よりも更に下がるでしょう。それでもいいのですか?」
「脅しか?」
「そう受け取っていただいて構いません」しばらくの間沈黙の時間があった。そして尾道はどこかに電話をかけた。
「中央監察部です。これより特殊広域緊急機動部隊への活動停止処分を取り消し、出動命令を出します。東日本方面本部に捜査本部を置いてますのでそちらに合流をお願いします」
電話を切ると尾道はすぐに部長室に戻って行った。
「中央指令部02から各部隊01。東日本方面本部基地への出動をこれより命ずる。隊員はすぐに出動準備を携行した上で東日本方面本部基地に出動せよ。以上中央指令部、おくれ」
「行くぞ」本部庁舎3階はすぐにULTIMATE隊員らで溢れた。
「よくやった、真島」そう呟くと長内は椅子から立ち上がった。
「総監、ヘリの準備完了しました」
「わかった。すぐに行こう」
「了解」長内は秘書官と共にヘリポートに向かった。