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……………………………………………………………特殊広域緊急機動部隊(ULTIMATE)主要登場人物
2代目総監 長内貴也(39)
支援機動班班長 真島俊(31)…主人公
支援機動班副班長 赤木龍一(20)
支援機動班班員 沖琉太(28)
支援機動班班員 片倉旬(33)
支援機動班班員 工藤哲也(32)
支援機動班班員 松永優大(22)
支援機動班班員 越前龍馬(22)
支援機動班班員 菊池謙介(24)
支援機動班班員 室口翔平(29)
組織図(ULTIMATE)総員269人
総監→総監補佐→中央指令部→支援機動班→第1〜5実動部隊 ……………………………………………………………「中央監察部を脅して参加する。お前らやり方汚ねーだろ」基地に着くなり既にいた本隊の隊員らが到着したULTIMATE隊員らに喧嘩を売り始めた。
「あ?何だと?もっかい言ってみろや」工藤は近くにいた隊員の胸ぐらを掴みながら怒鳴った。
「何度でも言ってやるよ、このゴミクズが…」
「喧嘩してる場合じゃないだろ」真島はすぐに工藤を止めた。
「なんだ?お前?」「ULTIMATE支援機動班班長の真島です」
「あっそ」そう言うとその隊員はその場から去っていった。午後7時東日本方面本部基地第1会議室には警衛局本隊そしてULTIMATE隊員そして東日本方面本部隊員らで埋め尽くされた。
「これより、本隊、特殊広域緊急機動部隊そして東日本方面本部との合同で総統、副総統の捜索を行う。ネットで拡散された動画から周りの微かな音、小さな窓から見えた景色などからこの2つの離島ではないかと推測できる」
そう言うと警衛局理事官の戸倉は、ホワイトボートに地図を貼った。そして2つの離島を大きく赤で丸く囲んだ。
「1つは亜連の本拠地がある衛務島。そしてもう1つは警衛局が訓練用に新たに使用していた春日島だ。春日島を担当している離島警備隊とは今連絡が途絶えている。よってこの2つの島の捜索にあたる。春日島担当の班の指揮は本隊管理官水島、衛務島担当の班の指揮はULTIMATE総監 長内に任せる。明日の朝から捜索を始める。以上だ」
会議が終わると真島は、基地の屋上に向かった。綺麗な夜空が広がっていた。
「真島、怖いか?」後ろから工藤が声をかけてきた。
「以前、衛務島で多数の被害者を出してしまった。また今回も同じような事が起こると考えると…」
「あの時と唯一違うところわかるか?」
「違うところ?」
「真島、お前は現場の人間になった事だ。あの時お前は総監として現場の指揮を担当していた。でも今回はそうではない。お前は自分の足で自分の頭で自由に動けるという事だ。俺はお前について行く。一緒に見つけようや」
そう言うと工藤は近くのベンチに腰掛けた。翌朝早朝ヘリポートには本隊、特殊広域緊急機動部隊、東日本方面本部を合わせた総勢1000人の警衛官が集結した。点呼が終わりヘリの中に隊員達が入って数分後理事官の戸倉による無線を合図に出発した。
「02から01これより衛務島、春日島での捜索を開始せよ。ターゲットをみつけ次第そのまま帰還、場合によっては発砲を許可する。午前7時出動開始」
20機のヘリが一斉に上空に飛び立った。1時間後20機のヘリはそれぞれの位置に着陸した。衛務島を担当するのはULTIMATEだ。ヘリから全員が出てくると長内を前にして整列した。
「これより捜索を開始する。尚ここの島民についてだが発砲許可は出ている。何かあれば直ぐに撃て」
「はい」
「進めー」長内の声でそれぞれの部隊は一斉に出発した。長内を始めとしたULTIMATEの幹部(中央指令部など)は、ヘリで待機し無線での指示及び本部からの無線受信を担当した。
森の前に着くと先頭にいた第1実動部隊が右に第2実動部隊は左に第3実動部隊はそのまま真っ直ぐに第4、第5実動部隊そして支援機動班は森から1度出て森の周りを通っていきながら、街への進入を行った。
街の前に着くと平和な日常が広がっていた。「我々は警衛隊の者です。これより街の中への進入の許可を願いたい」工藤が叫ぶと奥から1人の老人がやってきた。
「警衛隊が何の用で?」
「この島で我々の仲間が拘束されているとの情報を得てここに来た」
「進入する際は令状を見せてもらわないと」
「令状か。それならここにある」そう言うと工藤は背負っていた隊用リックサックを下に置き、自分の後ろに手をやった。そしてそのまま手で3つカウントした。
「早く出しなさい」
「GO」工藤の声で後にいた隊員達は流れるようにして街の中に入っていった。
「何してるんだ?」老人はそう怒鳴ると拳銃を構えた。
「そんな物出さないでくださいよー」工藤は後ろから老人の腕を引っ張り、倒した。そしてそのまま拳銃を取り上げた。
「おい、何してる?」1人の青年が銃を構えた。「あんたらには発砲許可が下りてる。いつでも撃てるぞ」そう言うと工藤は迷いなく拳銃を構えた。その頃真島達は民家を除いた建物を1件1件しらみ潰しに探していた。
「支援機動班はこれより西方面の捜索を行う」真島はメンバーらに無線連絡を送るとそのまま西に向かって捜索を始めた。
「おい真島、このままあいつら倒せるんじゃないか」沖が呟いた。確かにすぐそこには亜連の本拠地が見えていた。
「人数も把握できてない。それにこの戦力だけで倒せるのかわからん。まだやめとこう」
「このままほっとく訳には行かねー。俺はここで離脱する」そう言うと沖はそのまま本拠地に向かい出した。
「おい、何してる」真島はすぐに沖を止めに入った。
「離せ、今ここで倒さねーとチャンスはもう無いかもしれない」
「俺たちの今の任務を忘れるな。俺たちは今何をしにここに来た?捜索のためだろ?」
「いくら探しても出てこねーじゃねーかよ」そう言うと沖はそのまま本拠地に向かって走り出した。
「01から02これより捜索から離脱し真島と沖は亜連の本拠地に向かいます。おくれ」無線連絡を入れ終えるとそのまま真島も本拠地に向かった。