【ut side】
kn「大先生……」
ci「兄さん…大丈夫ですか?」
コネシマ、チーノ、ショッピ…などと幹部たちが入ってくる。
皆、僕を見て、安心したという顔だ。
shp「大先生…本当にすみませんでした」
ショッピくんの一言で皆、僕に対して頭を下げる。
zm「薬があったとはいえ、俺らが悪かった…」
シャオちゃんの方を見ると、まだ皆に対する警戒が解けていないようだ。
ずっとみんなの事をにらんでいる。
ut「別にいいんよ…僕が本当に無能なんだってわかったし。」
kn「それは違う!!大先生は無能なんかじゃ…!!!」
ut「無能やで、皆からの信頼もないやろ?」
僕がそう言うと、一部の人間は目に涙をため始めた。
ut「…僕、死ぬからさ、最後だけは皆が本当の味方やと思わせてな?」
僕はそう言ってから近くにあったりんごの皮をむくようのナイフを持った。
皆、びっくりしているのか一瞬動きが止まった。
その隙をついて、ナイフを首元までもっていく。
赤い血が出ていた。
【sho side】
sho「大先生…!!!!!」
俺がそう言うと同時に血が出た。
…大先生の血ではなく、グルッペンの血が。
gr「そんな事はさせないぞ」
グルッペンはそう言うと、大先生が持っていたナイフを取り上げる。
大先生は泣いて話始めた。
ut「なんやねん、何で死なせてくれへんのよ…」ポロッ
gr「俺にとって、大先生は大切な幹部なんだ」
グルッペンはそう言うと、大先生の手を握った。
gr「誰が何と言おうと、無能と大先生を罵ろうが、暴力を振ろうが、大先生が自分なんかいらないと思おうが…」
「俺にとっては大切な幹部の一人なのだ」
大先生はグルッペンを見つめている。
グルッペンは話を続ける。
gr「お前がいたからこの国はやってくれた。あの時…この国を建国する時、お前がいなければすぐに終わっていた」
「しんどいとは思うが、死ぬ事は許さない」
ut「別に僕じゃなくてもおるやん。書類とかも足引っ張ってばっかやし、監視も情報収集もロボロみたいにうまくできん」
「戦闘やって別にうまいわけでもない。」
大先生はそう言うと、うつむく。
誰もしゃべる事が出来なかった。
でも……
sho「大先生にはそんなの必要ない……」
ut「シャオちゃん…?」
sho「俺のそばにおってくれたんは大先生やんか、!!」
「俺がどんだけ周りに嫌われようが、怖いって言われて避けられようが、大先生はずっと俺のそばにおってくれたやん!!」
「これからも俺の隣におってや、!!」
もちろん、わがままだって事は分かってる。
でもそれだけ大先生の事、必要なんや…大切なんや…
ut「……僕、生きてみるわ、もうちょっとだけ」
大先生はそう言うと、シッマたちを見た。
ut「…まだ信用出来へんし、怖いけど……頑張るからさ、」
kn「いや、大先生は頑張らんでええ!!!俺らがまた大先生からの信頼得られるように頑張るからな!!!」
シッマがそう言うと、大先生は微笑んだ。
小さな微笑みだったが、久しぶりに見た、大先生の本当の心からの笑顔だと思えた。
…これから先はどうなったか、あなたの妄想次第。
これから先ももちろん、しんどい事はあるし、死にたいって思ってしまう事もあると思う。
でも、大先生も必死に毎日を生きている。
そんな大先生の隣に俺はいる。
俺と大先生の絆は絶対に途切れる事はないと思うで?
✂︎—————–㋖㋷㋣㋷線——————-✂︎
これにて「無能な僕の結末」完結いたします。
はい、オチ弱ですね。うん。
次の新作も楽しみにしておいてください!!!!
ではまた!!!
コメント
6件
あれ……目から汗の滝が出てきた……
え?泣いた。泣くほどいい作品ってことが判明しましたね✨
相変わらず最高でした!みんな絆が見えてきてぐっときております。 次回の作品も楽しみにしてます…!