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俺はあの後、やっぱりシューを傷つけることはあった。
それでもシューは、冷めたりなんかしないで、
慣れない笑顔で俺を元気づけてくれた。
透明だった俺の心は、
いつの間にか、シュー色に染まっていた。
俺にだけは見せてくれるその笑顔。
俺にだけは甘えてくれるその性格。
男前なルックスに対して以外とドジなとこ。
最近、俺の好みに合わせて髪を伸ばし始めたとこ。
俺は、その全てを守りたいと思った。
彼女を守れるくらい、強い人になって、
彼女に幸せでいて欲しい。
約束された未来なんて無いかもしれないけれど、
少なくとも俺は、その可能性にかけてみたい。
天から降ってくる雨水に、
俺たちの幸せが、映せるように。
俺は絶対、彼女の笑顔を守るんだ。
水は透明なんかじゃない。【完】