年 暑く、寒い日のこと
その日は、 サーカス団のサーカス日だったらしい
そこでは 12歳の女の子 大きい動物 そして溢れかえった人
始まる前の会場では観客の声で溢れていた
ショーが始まった
女の子は滑りそうなほどに美しく、赤い靴を履き、宙からぶら下がるブランコに片足をかけ、頭に血が登りそうな程に逆さまになった
下には次に使う刃物が置いてある。
ここに落ちたら一溜りも無いだろう
彼女は目の前にある空中ブランコに手を伸ばす。その時、靴のボタンが外れ
彼女は刃物に吸い込まれてゆく
彼女の頭と身体は真っ二つになった
客の前にはゴロンと頭が落ちる
観客が叫び、泣き、慌て出す
気絶する人もいたらしい
それも、24年前の話……か
その後、そのサーカス団は幕を閉じ
その会場も使われなくなったという
彼女はまた、1人でサーカスを開くという
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