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初投稿
🐙🌟×🐝🤣
⚠️注意
どっちも一般人(ヒーローではない)
🐙🌟、🐝🤣は初対面
死、病み描写有
後々他の方がでてきますが亡くなっています。
口調迷子
おかしな点等ありましたら指摘してくださると嬉しいです🙇
🐙🌟→『』
🐝🤣→「」
※()は心の声です
ここから先伏せ字なし
地雷さん、純粋さんは回れ右
🐝🤣side
行くあてもなく海岸沿いの夜道を歩く。
「…綺麗な星」
ふと空を見上げると満天の星空だった。そういえば、恋人のライが交通事故で亡くなった時も似たような感じだったっけ。
数カ月前。その日はライの仕事が終わった後、2人で夜に外食に行く予定で、連絡があるまでの間ずっとソワソワしてた。
「え…?ライが緊急、搬送…?」
でもかかってきた電話は病院からで。急いでその病院に向かったけど、もうその時にはライはこの世にいなかった。
「なんでっ…なんでや…、置いてかんでよぉ……」
ただ泣くことしかできなかった。
後から聞いた話には、ライは轢かれそうになった子供を庇って亡くなったらしい。一瞬、
その子供が死んでしまえば良かったらのに
という最低な思考が脳を巡ったがライが命をかけてまで助けたのに、そんなことを考えてしまってはいけないと正気に戻った。
あれからかなり時間が経ったが未だ立ち直れない。というか悪化している。自殺を何度もしようとしたが、怖気づいて中々死ねなかった。ライのいないこの世に俺はまだ未練をもっているのか。
(最期に善行でもしたら死ねるんやろか…?)
そんなことを思っていたら、浜辺に美しい紫髪の人がいた。少しずつ深いところへと歩いている。俺は咄嗟に声をかけた。
「あんま海に近づくと危ないですよ」
『ぁ…、え…?』
その人は俺のほうを振り向いて驚いていた。その人と目が合う。俺も少し驚いた。華奢な体型をしていたので女性だと思っていたが、とても端麗な顔をした男性だった。
しばしの沈黙が続いて、先に口が開いたのは彼からだった。
『…わざわざ引き留めてくださってありがとうございます。』
「いえいえ、大したことなんてしてないですよ。」
『そんなことありませんよ。あなたのおかげで少し気が変わりました。…あ、もう夜中ですね、俺、帰ろうと思います。あなたも夜道お気をつけてくださいね』
「ありがとうございます。そちらもお気をつけて。」
少し会話をし、彼と別れる。なんだか彼の言葉の節々に違和感を感じたが彼を助けたにはかわりない。これでやっと死ねる。明日には死のう。ライに会えるはず。そんなことを考えながら帰路に着いた。
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