〈おー!玉狛支部!あ、でも今は本部か〉
『あ、忍田さんと迅さん、いたけど話してるっぽいね』
ちなみに今日は私とまなさんだけで他のにゃんこはお留守番です。
忍田さんと迅さん、なに話してるんだろう。
あ。
〈気づかれたね〉
『そだね』
トコトコ
『おーい、可愛い可愛いにゃんこ様のお通りだー』ニャーンナオー
〈わからないからってそれは、、、ww〉
「猫?大きいな」
「この子あれじゃないですか。ここら辺の猫纏めてる猫ボスちゃん」
え、まって。なにその名前。聞いてないんだけど。
「あぁ、見たことあると思ったら猫ボスか」
えっ?忍田さんも?
というか推し達に認知されてるんですけど!?
『ま、いいや。仲良くしようぜ』ナゥー
スリスリ
「人懐っこいな」
「あれ?猫ボスちゃん首輪ついてません?」
あ、気づいた。
一応首輪は名前わかるようにするためにつけたんだよなぁ。
「奇凪ちゃんって言うらしいですよ」
「飼い猫なのか?だとしたら飼育放棄か?」
あ、そうじゃん。首輪ついてる=飼い猫じゃん。どうしよ。
まなさんもやべって顔してるし。
「でも普通タグの裏とかに電話番号とか書いてあると思うんですけど、、、」
仕方ない。一回アルファキャットに連れて行こ。
『ついて来て』ニャゥ
〈アルファキャットに連れてくの?〉
『うん』ニャー
クルッ
「!忍田さんついてった方がいいかも」
お?いけいけ〜!
「SEか?」
「うん」
『こっち、こっち』ナーオ
トコトコ
「ここは、、、アルファキャット?」
『てんちょー!!』ナオーン!
本当は叫ぶ意味ないんだけどね。
「叫ばんでも聞こえとるわ!!」
『気配でわかるもんねぇ』ニャーニャゥ
「なら叫ばんでもろても???」
これが面白いんだよなぁ。
〈今日も元気だね〜〉
「え、えっと、あなたは?」
「あぁ、すんません。アルファキャットの店長やってる月宮雫いいます。自分らこの猫に案内された人?」
「は、はい」
「敬語はいらんよ。しかし珍しいね、この猫は気まぐれやから」
というかまだ方弁抜けてないけど大丈夫そ?
「仲良いのか?」
「うん。いつも部下引き連れてご飯ねだりにくるからね」
『まぁね』ニャン
ジトッ
ありゃりゃ、睨まれちゃった。
「とりあえず立ち話もなんだし入って」
「あ、あぁ」
「それにしても部下だけこっち来させてなにしとるんやろと思ったけど案内してたんやな」
『うん、通訳お願い』ニャゥー
いやぁ、猫語でも会話できるって便利。
「通訳ってあんたなぁ」
「?通訳ってもしかして猫の言葉わかるの!?」
あ、今考えたら陽太郎と同じSEか。
「猫だけやあらへんで、動物全般喋れるよ。なー?おはぎ」
「ナー(良く話してるな)」
おはぎはイケメン猫として有名で。
「ウナー(僕もいるよ!)」
「おー、だいふくもおったか」
だいふくは癒し枠!
ニャーニャー(猫が奥から沢山出てくる)
「、、、猫、多くないか?」
「そりゃあここ猫喫茶やし、保護猫活動もやってるよ。姉は犬喫茶で保護犬活動してるし」
「へぇ、姉がいるんだ」
「あと弟も合わせて3姉弟だよ」
そろそろ方弁抜けてきたね。
他の猫達に挨拶しよ。
『みんな久しぶり〜』ナゥーニャーン
「ニャン!(先輩!)」
うん!可愛い!
「それで話を戻すけどSEって知ってる?」
「さいどえふぇくと、、、副作用?」
「あぁ、ボーダー、、、」
「というわけなんだが入ってくれるか?」
「、、、まぁ、いいよ。ただし防衛任務とかは無しで。この店回さなきゃいけないから。それにしてもこうゆうことできるってお偉いさん?」
「あぁ、紹介が遅れた。私はボーダー本部長の忍田真史だ」
「俺は実力派エリートの迅悠一!」
「、、、あいつめんどくさいもの持ってきやがったっ」ボソッ
「何か言ったか?」
「いいえ、あと奇凪も連れて行っていい?ちゃんと大人しくするだろうし」
「猫か、、、ちょっと他の上層部にも掛け合ってみるよ」
「、、、ねぇねぇ」
「ん?どしたの?」
「猫達と戯れててもいい?✨」
「いいよ、人嫌いの子はいないけどあんまグイグイいかない方が懐かれるよ」
「わかった!」
「、、、あぁ見ると年相応だねぇ」
「そうだな、いつも重要なところを任せてしまう故あぁいう姿を見るのは久しぶりだ」
「ちゃんと甘やかしてあげなよ?彼はまだ子供なんだから」
「あぁ」
、、、ありがとね、雫。私達は中々伝えられないからさ。
「ところで奇凪は何歳なんだ?」
おい、急に私の話題をぶっ込んでくるんじゃない。びっくりしたでしょ。
ちなみに私は離れたところで猫達と戯れてます。
「そういえば知らないわ。奇凪〜、何歳なの?」
『知ってるでしょ。秘密って言っといて』ナオーナーン
「秘密だって」
「そうか」
「年齢調べるついでに動物病院に定期診察しに行くか」
『そしたら永遠に歳を取らない猫ができるぞ』ウ゛ーニャ゛ゥー
「ごめんごめんって」
奇凪
アルファキャットの常連。雫とは結構仲良い。
まなさん
殆ど出番なかった。ポルターガイストで雫とコミュニケーションをとっている。
月宮雫
上京してて時々方弁が出てしまう。常連が増えて嬉しい。
迅悠一
にゃんこの誘惑に勝てず子供でいられて嬉しい。無事常連と化した。
忍田真史
にゃんこで癒されたしSE持ち入隊できそうだし嬉しい。無事常連と化した。
上層部
なんか本部長が勝手に話進めてる!話聞いて無事常連と化した。
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