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思えば、中学生の頃から往々にして
「海外に住みたい!」
とよく思っていたし、周りにも言っていた。
別に英語の成績が良かった、などではない。むしろ悪かった。
遺伝子云々で検査をしたわけではないが、私の父・母は生粋の日本人である。
もちろん、祖父や祖母も海外の「か」の字も当てはまらないほどの日本人。
なのに、私自身の性格や行動が日本人のそれに当てはまらないのだ。
上には従いなさい。反論はいけない。周りに合わせなさい。協調性が大事。はみ出るな。出る杭は打たれる。
思いつく限りだとこれくらいだが、よく思い出せばもっと出てくると思う。そんな生きづらを常々感じながら、それを隠すように、我慢できるレベルで自分を出して生きてきた。
もちろん、日本人でよかったと思う所もある。
上記の事とは別に、日本人の礼儀や気遣いに関しては、ある種の美徳を感じていた。
なので、武道を嗜み、礼儀作法などは体得した。
(しかし武道時代は体育会系的なノリや体制が辛く、記憶から抹消したいくらい)
だが、夢だけは立派な年頃の男の子には、なす術もなく日に日に海外欲は薄れていった。
そして20代後半、いろんなゲームに手を出していた私は、いろんな国の人と話す機会があった。
もちろん、英語などからっきしな私だか、彼らは日本が好きで、ある程度の日本語での意思疎通がとれた。
そして、それぞれの国の事や人について聞き、また、あの想いに火が灯った。
「海外に行きたい」