テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
mtk side
気づけば、僕はいつの間にか眠ってしまっていた。
昨日の記憶が脳裏をよぎり、そのたびに頬が熱くなる。
確か、何度も何度も、唇を重ね合った気がする。
夢ではない確かさに、胸がくすぐったくなる。
大森「ふま…おはよう…」
少し掠れた声で僕がそう言うと、風磨は優しい笑みを浮かべて「おはよ」と返した。
まだ寝起きでぼんやりしている僕に、唐突に壁際まで詰め寄ってくる風磨。
近すぎる距離感に、僕の身体は思わず硬直した。
大森「…距離感、おかしいってば…」
「これも “ 克服 ” の一環、でしょ?」と、風磨はおどけたように笑う。
大森「……ちゅー、ですか…?」
菊池「キスは、歯磨きした後ね」
そう言って、風磨は僕の額にそっと唇を落とした。
そういうところが妙にきちんとしていて、だからこそ、好きになってしまう。
朝食を二人で囲み、歯を磨いた後、僕は意を決して彼を見つめた。
大森「…ふま……、ちゅーしたい…」
小さく唇を尖らせるように、ねだる僕に、風磨は小さく舌打ちしてから、ゆっくりと唇を重ねた。
彼の舌がぬるりと侵入し、絡み合うように深く交わる。
立ったままのキスに足元がふらつき、体の芯がとろけていく。
大森「……んっ、…っ、ふ、ぁ……」
口付けが終わる頃には、僕はもう力が入らず、風磨にしがみついていた。
蕩けきった瞳で見上げる僕に、風磨は少し息を詰めるようにして呟いた。
菊池「……なにそれ、誘ってるの?」
大森「…ちがう、誘ってない…っ」
困ったような顔をしながら、風磨は少し寂しげに息を吐き、僕の肩に顔を埋めた。
菊池「……ほんと、そんな顔されたら、我慢できなくなるから…」
大森「……ん、…ごめん……」
菊池「…ちょっとだけ、耳貸して?」
そう言って風磨は、まるで秘密でも囁くかのように、そっと僕の耳に唇を寄せた。
しかし次の瞬間、彼は耳たぶを甘く噛んだ。
突然の刺激に、体がびくりと跳ねる。
大森「…?! それやだ…っ、風磨…!」
菊池「んー…? なに…?笑」
耳の反対側を指先でくすぐるように撫でながら、風磨は僕の声を聞き流すように耳を弄んでくる。
大森「…ぁっ、ん……っ、聞いてるの…?!」
菊池「うん、ちゃんと聞いてるよー?」
軽い口調でそう言いながら、風磨は僕の耳を遠慮なく攻め続けた。
僕は風磨の腕の中で身をよじる。
耳元に与えられる刺激がくすぐったくて、だけどそれ以上に、どこか奥のほうがじんわりと熱くなる。
大森「…ふぅま…もう…っ、やだって言ってるのに……っ」
菊池「やだって言いながら、そんなに可愛い声出す?」
風磨は意地悪く囁きながら、耳たぶに唇を押し当て、今度は優しく吸った。
大森「っ……あ、や……っ、ふま、そこ……ダメなの……」
声が上擦る。
僕の耳は本当に敏感で、くすぐったさと快感の境界が曖昧になる。
菊池「大森くんってさ、耳弱いの?」
大森「……そ、です……っ、けど……」
菊池「…じゃあ、もっと攻めたくなるでしょ?」
風磨の声は低く、甘く、意図的に体温を上げるように落ち着いている。
耳元で囁かれるたびに、体が反応してしまう。
菊池「ねぇ、大森くん。俺、ちょっと本気出してもいい?」
大森「……っ、や、ほんきって……」
体が熱い。もう限界かもしれない。
だけど、風磨の表情はまだ余裕を残している。
菊池「好きなんだけどな、そうやって顔真っ赤にして、上目遣いしてくるとこ……たまんない」
大森「……ばか…っ」
小さく呟くと、風磨がふっと笑って、今度は額にもう一度キスを落とした。
それは、さっきよりも少しだけ長く、少しだけ、深く。
菊池「ちゃんと我慢するよ。まだ朝だからね」
そう言って僕の髪をくしゃりと撫でてくる風磨に、僕はほっとしながらも、
心のどこかで物足りなさを感じてしまう自分に気づく。
こんなにも体は熱を持っているのに、まだ足りないと思ってしまうなんて。
僕は、自分がどんどん風磨に染まっていくのを感じていた。
次回、♡1000
はーーースランプ😾😾😾😾😾😾
がんばってるのに!😾
コメント
1件
え?神、、、耳攻め好き