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激痛。この頃はそんなの味わったことなかった。
「どうしたの?」
妹に問われる。 心配かけたくなくて、御手洗に行くと適当に言い、母の元へ走った。怖くてたまらなかった。
「お母様…失礼します …」母はその一言で心配した顔で迎えてくれた。
「どうしたの?ユリアーナ…」
「手に、こんな魔法陣が。。」
「、これは…」
明らかに、不味い反応をした。
〜母〜
(これは…クインシー帝国が遥か昔から魔力強化のために狙っている魔法陣….) (ユリアーナが不安になっちゃうから内緒にしておきましょうか…)
〜〜
「大丈夫よ!そのうち消えるわ。私も昔あったわ。」
「そうなの?分かりました!遊んできます!」
「ええ、行ってらっしゃい!」
―母は安心させるためにこう言ったのだろう。けれど、まだ少し、不安だった。
〜母〜
「これは…確かこの本ね。」
ページを巡ると、確かにクインシー帝国とその魔法陣が関連して載っていた。
「陛下!!」
「どうしたそんなに焦って、」
「さっき、ユリアーナの手にこの魔法陣があったんです。」
「っ、これは…」
「はい。」
〜???〜
相手国の木の上の風は実に心地良い。窓から見える城内も実に綺麗だ。もうここは相手国だ。あの魔法陣。あの方が求めていた物。俺があれを見つけたと知れば、更に称えられるだろう。
「はっ、良いこと聞いたぜ。」