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💙「おい!やめろよ!(バッ」
💚「ハッな、なに?」
💙「なんで、腕切ってんの?」
💚「え、あー…。まぁ、ちょっとね。」
💙「手当てするぞ」
💚「え!いいよ!自分で付けた傷だし。
ほっとけばそのうち治るよ?」
💙「良いから!待ってろ!」
【澄也視点】
〜数十分前〜
はぁ、なんかひ弱なやつが来やがった。
でも、あいつ自分の母親に怯えてたな…。
もしかして、俺たちと同じ?いや、分からない。
そうやって信じてたやつに裏切られたからな…。
ザシュザシュザシュ
ん?何の音だ?何かを切る音…?あいつの
部屋から聞こえる…。見てみるか。
ガチャ
そこには、奏人が自分の腕をカッターで
切っている姿があった。
💙「おい!やめろよ!」
なんで?なんで、自分の腕を?しかも、
今の傷だけじゃない。かなり前のものもある。
これってもしかして…
リスカ跡?
とりあえず、手当てしなきゃ。
💙「よし、とりあえず。簡単に手当てしたから。」
💚「ん、ありがと」
💙「でもさ、1つ聞いて良いか?」
💚「この傷のことだよね…?」
💙「あぁ、なんで自分の腕を切ってんの?」
ー💚の過去ー
僕には、親友がいた。毎日虐待を受けている僕にとってその子は唯一の救いだった。でも、親友も親が離婚してから虐待を受けている。最初は元気だったのに日に日に元気がなくなっていた。
ある日、親友が僕を屋上に呼び出した。
💚「どうしたー?」
親友「俺さ、もう無理かもしれない」
💚「は?」
最初は意味が分からなかった。
親友は話し始めた。
自分が親から虐待を受けていること。
それに耐えきれないこと。
親が離婚したせいで、虐めに遭っていること。
そしたら、
親友「もう、死にたい(泣)」
💚「そんなの駄目だ!」
親友「なんで?こんなに苦しい思いをして!生きてる
だけでも嫌なのにどうして生きなきゃいけないの?」
💚「で、でも死ぬのは駄目だよ…!」
親友「もう、遅いよ…。もう辛い!」
僕は全然分かっていなかったんだ。親から虐待を受け
ていることは知っていても、何もできなかったし、虐
めに遭っていることも今初めて知った。
僕がどうしようか考えているうちに、親友が柵を登っ
て最後に
親友「こんな俺と親友になってくれてありがとう」
って。
止めようとした時には遅かった。
幸い、下から見てみた人がすぐに救急車を呼んでくれ
て死にはいたらなかった。けど、今度は僕が親友を
「殺した人」と言われ、虐められた。虐待も遭って、
虐めも受けて辛かったな。何度か親友に相談しようと
した。
【💙視点】
💚「でも、また虐められるかも知れないから
僕は親友に言ったんだ。
『一緒にいないほうが良かった』
ってボロボロ。」
💙「うん、それで?」
💚「でも、唯一の救いだったから耐えきれない時が
あって、その時から自分の腕を切り始めたのグスッ」
💙「そっか、辛かったな(ギュ」
💚「グスッうわぁぁぁ〜んボロボロ」
💙「でも、これだけは約束してほしい。もう2度と自
分傷つけるようなことはしないでくれ…。」
💚「んグスッ。分かった。あとさ、僕からも質問
良い…?」
💙「ん?何?」
💚「もしかして、澄也くんも虐められてたの?」
💙「あー…まあ、ちょっとな。もう行って良い?」
💚「あ、うん。手当てありがとね」
💙「ん。」
ガチャ
そっか、あいつにそんな過去が。俺と似てんじゃん。
冷たくする必要はないのかな…。
【??視点】
なんで?なんで、なんで、なんで?
どうして、澄也が心許してんだよ。
いきなり入ってきたくせに。
兄弟は…
俺たち5人で良いじゃん!!