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【🖤視点】
なんで？なんで、なんで、なんで？
どうして、澄也が心許してんだよ。
いきなり入ってきたくせに。
兄弟は…
俺たち5人で良いじゃん！！
ー工藤兄弟の過去ー
俺達は、昔から虐待されていたわけではない。
母親が死んできなかった頃はまだ
親父も優しかったし、学校も楽しかった。
だけど、ある日を境に俺達への当たりが強くなった。
その日は、俺達が母親と一緒に車で買い物に行った。
車を運転している人は周りを気をつけなければいけな
い。でも、当時の俺達はそんなのは分からず母親に話
しかけ続けていた。俺達の話を楽しそうに聞いていた
母親。話に気が向いてしまったのか、横から来た信号
無視のトラックが突っ込んでいることに気づかなかっ
た。すぐに病院に運ばれたけど、母親はトラック直接
当たったためほぼ即死だった。俺達は幸い軽傷で済ん
だ。
始めは、嫌味を言ってくるだけだった。それだけなら
良かった。だけどある日。その日は、たまたま澄也に
手が当たってしまった。人を叩くことに快楽を覚えた
のか、その日から事あるごとに殴ったり蹴ったりする
ようになった。さらには、学校で母親が死んだことが
なぜか広まり「母親がいない可哀想な人」と言われ、
いじめられた。しかし、先生の前では仲良さそうにし
いじめられていることを話そうとすると、殴られた。
親父に言っても意味はない。だから、誰にも言えなか
った。
しかも、澄也には信じていた親友にもいじめられてい
た。だから、澄也は誰も信用しようとはしないし、む
しろ遠ざけようとしている。自分が傷つくことは分か
っているから。
なのに。なのに、なのに！！
今さっき知り合ったよく分からないやつに心を開いて
いた…！？意味わかんない…！
🖤「なんで、なんで、なんで、なんで！」
🧡「なにが？」
🖤「あ…」
🖤「いや、なんでもない」
🧡「あっそー」
主「変なところで切ってごめんなさい！」
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