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椰々
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コメント
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うわ、めちゃくちゃ重い回だった…。甲斐田くんの訃報に対して「虚空に還っただけ」って切り替える刀也くん、合理主義で通してるけど最後に無意識に口元が上がってたのがもう、ぐっときたよ。感情をゴミみたいに捨てようとしても、体は正直って感じがして。次回「SINK」、どう沈んでいくのか気になるな。続き楽しみにしてる!
気分乗ったから一話も書いちゃったwww
✽TRASH✽
・・・ ーーー ・・・ ・・・ ーーー ・・・ ・・・ ーーー ・・・
最近、ふと考える。
感情なんか、無くなってしまえばいいのにな、と。
『僕、剣持刀也はエンタメコンテンツであり、良くも悪くも楽しませようとしてる姿しか見せていないのだ。』
…という節の文をいつぞやの文章で書いたが、全くもってその通りだ。
「にじさんじ所属VTuber剣持刀也」というコンテンツには悲しむ姿はミスマッチであり、視聴者もそんな様子を見たい訳ではないのだから。
しかし、「剣持刀也」がボロを出さないためには、一介の高校生である「僕」が「彼」になる必要がある。
感情という名のがらくたは、「僕」が「僕」になるフェーズにおいて、不要なのだ。
最近、ふと考える。
感情なんか、無くなってしまえばいいのにな、と。
だから、塩の代わりに花を零すようにした。
どこであろうと、笑みを絶やさないようにした。
そしてそれが普通になり、おかげで僕は、何事にも動じなくなった。
あの知らせを聞いた時もだ。
ほんの数日前、ろふまお塾の収録でのことだ。
甲斐田くんが桜魔での任務で暫くお休みしていたので、久しぶりに4人が揃う日だった…はずだった。
だから、スタッフさんが駆け込んで来た時、何事かと思った。
「あの……今長尾さんに会ったんですが……」
「甲斐田さんが致命傷をおい、な…亡くなられたそうです。」
「……え?」
「…ッは、何言うとるん、流石に趣味悪いで…?」
皆が理解させられた。
でも、彼は生きていると、冗談だと言って欲しかったのだろう。
誰も言葉を発しなかった。
『……そうですか。』
「…けん、もちさん?」
『取り敢えず、今日の分だけ収録しちゃいましょう。事実確認はそれから…』
「……は?そんなん、今できると思うんか?だって、甲斐田が…ッ甲斐田が…、!」
「…ッそうです、リスケしてもらって、今は長尾さんか弦月さんかにお話を…」
『……いや、諸々の再調整やらスタジオの手配やらも大変でしょうし……それに、弦月くん達に会える保証もありません。』
「…もちさん、何でアンタそんな冷静なんすか?普通、もっと感情出すでしょ。」
『…彼は虚空に還っただけです。命あるものは死ぬ運命ですし、甲斐田くんも危険を承知で仕事をしていた。それを否定するのは彼の生き様を否定することと同義ですし、それに……今一番哀しいのは、きっと弦月くん達ですよ?』
「「ッ!」」
「…っで、でも…甲斐田さんが居なくなられたんですよ?……仲間を失ったというのに、何で貴方は…笑ってるんですか!?」
『えっ』
口元に手をやると、口角が僅かにあがっていた。
慌てて口を噛む。
『いや、これは…その……「皆さん!」
全員が、声の主に顔を向ける。
「お話中申し訳ありませんが、今回の収録は延期することになりました。」
「Dっ…」
「幸い撮り溜めもあるので、事実が確認できるまでは収録を行いません。視聴者への対応はこちらで行いますので、ご安心ください。……ですから、くれぐれも、この件は極秘にお願いします。」
『…はい。了解です。』
外に出ると、夕焼け空がアスファルトを照らしていた。
目を軽く細め、歩き出す。
心地よいテンポに合わせ、鼻歌まじりに家路を辿る。
この潮のにおいは、きのせいだろうか?
突然降ってきた雨に舌打ちをして、急いで駅へと走った。
・・・ ーーー ・・・ ・・・ ーーー ・・・ ・・・ ーーー ・・・
次回予告
第二話:SINK
next→作者のやる気
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