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私の姉は世渡り上手。嘘をつけば、違う自分を構築してその人の生き方に寄り添う。
本当、大嫌いだ。
「詩乃ー?」
「あ、うん!」
あはは、そんな姉の声さえ聴こえない。聴きたくない。
「ふぅ…姉さん!」
姉が可愛くて可愛くて可愛くて仕方ない。
私の姉は偽善なんかじゃないから。偽善なんかじゃ……。
「姉さんっ!」
けたたましいブレーキ音が鼓膜を劈く。姉さんはボールを追いかけた子供を庇った、だけ…だ。
今から私の友達ともう目を覚まさない姉に花を生ける予定だ。
「私さ、身内って姉さんしか居ないんだよね。」
「そうなんだ」
「…亡くなる前に……私…喧嘩しちゃって…最期の言葉があ!?危ないっ!?なんだよね…」
「……」
本当に私はどうしようもないな。本当は…私が嘘つきだった。大好きだったよ…。どうして居なくなっちゃうの。
僕の妹も意識不明の重体になったら
精神崩壊しちゃうだろうな…