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オレンジと 藍(あい)が混じる空の下を、 杏葉(あずは)は歩いている。
学校から駅までの、木々が多く植えられた道。
夏の青々とした強さは薄れ、まだ暑さは残りながらも、日が短くなってきている。
まさか、 宗次郎(そうじろう)に告白されるとは思わなかった。
どこまでも真っ直ぐな気持ちは、これまで経験してきた異性からの告白で一番嬉しかった。
断ったことで、宗次郎を傷つけたかもしれない。
それを考えると、胸がチクッとする。
ただ、その痛みは人の想いに応えられなかった、罰のようなもの。
雨の日、 弥奈(やな)に気持ちを伝えたことを思い出す。
怖かった。
もし、想いを受け止めてもらえなかったら、恋人との繋がりはなくなって、離れてしまうんじゃないか。
大切な人だから、失いたくない。
そのことに、杏葉は心を 囚(とら)われていた。
傷ついても、傷つけても、ケン******************
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