5つ子×可哀想な子
年齢改変
一松以外は改変なし
一松は性的虐待、ネグレクト、暴力暴言を受けていた所を5つ子に保護される。
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そろそろ家の中ですら丹前を着なければ動けなくなるような冬。
おそ松は炬燵で温まりながら最近近所に越してきた一家の事を思い出していた。
確か三人家族らしいが男と女一人ずつ以外見た事は無い。
基本他人に興味が無い五つ子だが、あまりにも異様さを漂わせるその一家に少し興味を引かれていたのだった。
おそ松は炬燵でスマホを弄るトド松に声を掛けようと口を開きかけた。
とたん襖を勢いよく開けた母が近所に梨をお裾分けしてきて欲しいと頼んだ。
おそ松達は目配せし、頷いて腰を上げた。
引き戸を開けば鋭い冷気が家の中へ飛び込んでくる。
寒さに弱い十四松は声にならない声をあげて代謝の良いカラ松に抱き着いた。
5人は何だかスパイになったような気持ちで抜き足差し足忍び足でその家へと向かった。
案外普通の家であり、ゴミ屋敷のような汚さは全くない。
しかし、耳の良いチョロ松は突然その家の近くでいきなり足を止めた。
疑問に思ったトド松が顔を覗けば、チョロ松の顔はまるで氷のように青ざめている。
「えっ、ちょ、チョロ松兄さんどうしたの?!」
トド松が慌てて方を揺さぶる。
チョロ松は掠れたような声で何かに怯えるように口を開いた。
「男の怒号と何かを殴る音が聞こえるんだけど…」
途端に全員の顔が青ざめ、急いでインターホンを押した。
インターホンを押す所までこれば怒号と何かを殴る音は全員に鮮明に聞こえていた。
インターホンが鳴り響いた途端にその音は止み、すぐに無精髭が生えた虚ろな目をした男が引き戸を開いた。
おそ松がいつものようにニヤケ顔で説明しながら梨を渡せば男は小さく感謝をして引き戸を閉めた。
おそ松達は踵を返したが、家に帰る訳ではなく家の塀を登って裏庭へ侵入した。
昔は悪童だと名を轟かせていた5人は誰が見ても分からないように隠れることなんて造作も無かった。
とうに怒号は止んでいたが、その代わりに何かがぶつかる音が聞こえてきた。
その音は童貞の5人の耳に聞き馴染んでいる音であり、おそ松は訝しげに首を傾げた。
確か塀を登ってすぐに女は出ていったはずだ。
今度顔を青ざめたのはカラ松だった。
「お、おい…この家三人家族だよ、な…?」
十四松が頷く。
「確か、母親と父親と…息子が三人で暮らしているんだよ…ね」
「え、じゃあっ…!」
大変なものに首を突っ込んでしまったとトド松は震える。
青ざめながらも耳が良いチョロ松が何かを話している、と言い翻訳してくれた。
「『…声出すんじゃねぇぞ。お前の声聞くと萎えるからな。っくぅ、…っしっかしお前は名器だよなぁ?俺が教育してやった甲斐あったぜ…っ、イクぞ。声出すなよ。声出したら”アレ”、するからな』…だって。」
チョロ松が心底顔を歪めて話す。
次第に音は大きく早くなり、止んだ。
数分ドタドタと音がしてから、男は出ていった。
おそ松が喉を鳴らして口を開く。
「助ける、しかないよなぁ…?」
皆が頷き、5人は裏庭から家の中へと侵入した。
そのまま2階へ向かい、既に特定していた部屋のドアノブを捻る。
おそ松の動きが止まり、カラ松が背中にぶつかった。
皆がなんだなんだと部屋に入る。
そこにいたのは体液まみれで虚ろな目をした小さな少年だった。
裸の少年の身体は痩せ細り、打撲痕や根性焼きの後、何かで切られた後も着いていた。
首には大きな手形があり、鼻と口に固まった血が付着している。
少年の後孔はぽっかりと開いており、そこからとめどない量の精液が流れている。
縄で縛られた後も注射器で何かを挿入された後もあり、全員思わず口を覆った。
天井を虚ろに見つめていた紫がかった黒目がゆっくりと動き、おそ松を捉えた。
「…え、っと…君、名前、言えるかな…?」
おそ松がにっこりと笑いながら少年に近づく。
少年は話そうとせず、興味無いとでも言いたげにおそ松から視線を逸らして目を閉じた。
おそ松がもう一度口を開こうとした時、引き戸が開く音がした。
階段をどんどん登る足音に焦り、咄嗟に5人はクローゼットに隠れた。
部屋に入ってきたのはやはり先程の男だったが、何やら様子が違った。
「おい、今日も仕事だぞ。そこで待ってろ」
そう言うと男は階段の上から何かを言った。
すると10人ほどの男が階段を通って部屋に入ってきた。
おそ松達はこれから先何が起きるのか察し、口の中で舌を鳴らした。
やはり想像通りと言った所で、10人ほどの男達は少年を犯し始めた。
父親は椅子に座り傍観していた。
男達が荒い息をして何度も何度も少年の中で果てる。
まだ5歳頃の子供の小さな腹はボコッと膨らみ、男の形を浮かべていた。
犯されながら10人ほどに殴られた少年の顔や全身は痣が浮かび、血を流していた。
ある男が、ナイフを取りだした。
そこでおそ松達の頭の中で何かがプチッと弾け、クローゼットから勢いよく飛び出て少年以外を何度も何度も痛めつけた。
気付けば寝室は血の海になっており、息絶えた男達が床に倒れていた。
少年だけはまだ虚ろな目でおそ松達を見詰めている。
十四松が軽い足取りで少年に近付く。
「君、名前はー?」
少年は首を傾げた。
「なま…え…?」
少年を見ていたトド松は唇をキュッと噛み締めた。
そうしている間にも少年の後孔からは体液が流れていて、あまりにも酷い見た目だった。
おそ松は咄嗟に近くにあった布で包み、とにかく逃げようと家へ走った。
されるがままの少年に勝手に恐怖を覚えながらも家へつき、母親に説明してこの家で暮らさせることにした。
まずは十四松とトド松に風呂に入れさせた。
いつから風呂に入っていないのか、はたまた風呂なんて入ったことがないのか、少年の身体は垢まみれで泡が全く立たなかった。
十四松はごめんね、と謝りながら少年の後孔に指を突っ込んで掻き出した。
ありえない量の体液にトド松は悲鳴をあげた。
風呂は無事に終わり、少年に服を着せたチョロ松はラボから態々来てもらったデカパン博士に少年を差し出した。
次々手当されていく自分の身体をボーッと眺めていた少年だったが、デカパンが取り出した注射器を見て血相を変えた。
「ひっ、あ、ごめ、なさ、いいこにする、いいこにするから、やだ、おくすりやぁっ!!!!」
小さな身体で暴れ回り、慌てて抱き抱えたカラ松も殴り蹴り噛み、結局疲れ果てて気絶するまで誰も何も言えなかった。
居間に暗く張り詰めた空気が流れる。
眠った少年の身体を調べ、心の中で謝罪しながら注射器で血液を採り、調べる。
結果はあまりにも酷いものだった。
血液内には媚薬や純度の高すぎる麻薬が摘出され、既に少年は麻薬中毒になっていることも分かった。
深刻な話をしている中、おそ松が手を挙げて口を開いた。
「なー、少年少年って大変だから名前付けよーぜ」
皆が賛成し、少年の部屋にあった私物に市松模様のものが多かった事から一松と名付けられた。
「んで、一松はこれからどうなんの?やっぱ幻覚とか見んの?」
デカパンは拳をギュッと握った。
「ホエ…あまりにも麻薬を血液中に入れられたことから幻覚、幻聴が酷くなると思うダス。それに注射器を見て一旦元に戻ったダスが、心が壊れているダス。何もかも信じられず、極度の恐怖心ではないと感情も出ないダス。」
カラ松が唇を噛み締める。
そうして話し合うこと1時間。
一松が目を覚ました。
眠たげに目を擦り、デカパンに視線を移した一松はビクリと肩を揺らした。
そこでカラ松が一松の肩を優しく撫でた。
「いいか、今日からお前の名前は一松だ!よろしくな、一松!」
快活に笑いかけるカラ松を見て一松は少し目を細めた。
「え!笑った?!一松笑った?!」
「うるさいよおそ松兄さん!あ、僕はチョロ松。よろしくね、一松。」
「僕は十四松ー!!!よろしく一松!!!こっちはトッティ!!」
「ちょっと、トッティやめて。あ、僕はトド松。よろしくね♪」
こくりと頷く一松を見て5人とデカパンは絶対にこれから一松を守ると決めたのだった。
コメント
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自分で書いたけど、この話だけはめっちゃ好きだ…