部活終了後
「ふー。ちょっとやりすぎたかな?」
「後輩たちみんな『月先輩すごいね』って噂してたよ」
璃音が苦笑する。
昨日は校外学習で吹けてないし、少しでもサボるとなまっちゃうからな。
私は一緒に帰る約束をしていた恋雪ちゃんを校門前で待っていた。
璃音はいつも『月が1人になっちゃうじゃん』と言って一緒に待っててくれる。
恋雪ちゃん遅いなー。と考えながらぼーっとしていると
「るーなちゃんっ!」
「うわ!」
急に後ろから声をかけられた。
「一条くん!」
「久しぶり。」
「確かになんか久しぶりだね」
同じクラスなのに全然話せてなかったから。
「今部活の帰り?」
「うん」
「…」
そんな私たちの様子を璃音はどこか拗ねたような顔で見ていた。
「月」
「あ、恋雪ちゃん」
恋雪ちゃんが来たので私たちは帰ることにした。
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